なぜ“高速道路が怖い”のか?|苦手を克服する「マル秘テク」を専門家が指南!

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日産は、年末年始の帰省や旅行での長距離移動が増える季節に先がけて、高速道路の運転に苦手意識を抱えるドライバーに、苦手な理由や高速道路運転時の意識に関する調査を実施した。

>>同乗して高速道路に乗りたくない人はアノ人だった! 詳しいアンケート結果を画像で見る(18枚)

目次[開く][閉じる]
  1. 主なアンケート内容
  2. モータージャーナリスト 西村直人氏の分析とアドバイス
  3. まとめ
  4. 西村直人(にしむらなおと)氏のプロフィール
  5. アンケート調査概要

主なアンケート内容

全国の免許取得者のうち4人に1人が高速道路が苦手と回答

高速道路の運転に関する苦手意識を調査したところ、全国の免許取得者のうち4人に1人(24.3%)のドライバーが「苦手と感じる」と回答。また毎週運転する“ベテランドライバー”でさえも6人に1人(16.7%)が苦手と感じていることが分かった。

「高速道路の運転が苦手と感じるようになったタイミング」について尋ねると、約4割の人が「運転免許取得後から1年以内」と回答した。そして「運転免許取得時から10年以上後」と答え、運転歴が長いにもかかわらず、苦手と感じるようになった人も約4割いることが判明した。

苦手なポイントの第1位はジャンクション車線変更

高速道路の苦手なポイントは、6割以上の人が「車が頻繁に合流する道(ジャンクションやインターチェンジ)」と回答。また「高速道路の走行中に苦手だと感じること」を尋ねると、半数以上の人が「車線変更」と答えた。

さらに4割以上の人は「高速道路の利用時に、ときどき恐怖心を感じるようになった」と回答。結果として高速道路ナーバスの5人に2人は「なるべく一般道を利用するようになった」と答えている。その他、約4人に1人は「高速道路を意識して利用しなくなった」ことも明らかになった。

モータージャーナリスト 西村直人氏の分析とアドバイス

運転経験に関係なく苦手意識を抱いている人が多い高速道路

今回の調査結果では、「きっかけなく最初から高速道路が苦手」とするドライバーが59.4%いることが判明した。

興味深いことに回答頂いた830名のドライバーのうち運転免許証を取得して1年以内の方が37.7%、取得後10年以上経過した方が37.1%、それ以外の方が25.2%とあまり偏りがみられない。つまり、運転経験に関係なく高速道路に対する苦手意識が抱かれていることがわかった。

苦手意識が抱かれる理由は主に走行速度の高さ、それによる身体疲労、車線変更

苦手意識が抱かれる理由のひとつは走行速度の高さ。ご存知のとおり高速道路は一般道と比べ法で定められた最高速度が高く100 km/h(一部区間は試験的に120km/h)と一般道から1.6~2倍程度にまで高まる。

走行速度が高まるとクルマへの物理的な影響もそれだけ大きくなり、ドライバーとしてもより慎重な運転操作を心がけることから、時として神経質な状態に陥りやすく身体的な疲労も増加傾向に…。

また、車線変更にしてもタイミングを計ることが難しくなることから苦手とするドライバーが多いようだ。

すぐに実践できるコツは?

運転経験に関係なく明日から実践できるポイントは二つある。一つ目は、速度をなるべく一定に保つこと。

高速道路では一般道と比較して道が広く、建物などが視界に入りづらい。そのため、速度感覚が鈍り、知らずに速度が落ちてしまうことがある。スピードメーターで確認し、一定の間隔で運転することが大切だ。二つ目は、ハンドル操作(ステアリング)をゆっくり行うこと。

カーブの曲がり始めや車線変更を行う際の操作をゆっくりと行うことがポイント。目安として、車線変更では法規にならい、ハンドルを切り始める少なくとも3秒前にはウインカーを出す。その後、「カチ、カチ」というウインカーの作動音を5〜6回確認できるようにゆとりをもって車線変更の運転操作を行う。こうすることで、車が安定したまま車線変更でき、さらに同乗者も安心して身を委ねられる。

まとめ

今回のアンケート調査の結果、運転免許取得者の中でおよそ4人に1人が高速道路の運転に苦手意識を抱えていることが判明した。

そのうちの5人に2人が「なるべく一般道を利用するようになった」ということもわかった。

高速道路を冷静に走るには「速度をなるべく一定に保つこと」と「ハンドル操作(ステアリング)をゆっくり行うこと」が鍵となる。

西村直人(にしむらなおと)氏のプロフィール

1972年1月東京生まれ。

専門分野は自律自動運転と先進安全技術、そしてパーソナルモビリティ。広い視野をもつためにWRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪のアマチュアレースにも参戦中。

大型トラックやバス、トレーラーの開発ドライバー職の経験を活かしてハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。

アンケート調査概要

■調査名

高速道路ナーバス実態調査

■調査期間

2019年10月12日~同年10月15日

■調査対象

サンプル数830人

年齢:18歳以上

調査条件:自動車免許保有し、高速道路に苦手意識を持っている人

調査方法:インターネット

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MOTA編集部
筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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