2人に1人は自動運転のクルマに”おつかい”を頼みたい!? 驚きの調査結果が明らかに
「自動運転車に関する消費者の視点」とは
デジタル技術についての世界的な調査を行っているキャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは2019年5月9日、「自動運転車に関する消費者の視点」の調査結果を公表した。
調査方法
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは、2018年12月にヨーロッパ、北米、アジアの6カ国で5538名の消費者を対象に調査を実施した。またOEM、サプライヤー、技術企業のエグゼクティブ280名に対しても調査を行った。
自動運転車に関する調査結果
自動運転車が”おつかい”へ!?
今回の調査で、自動運転車は将来の日々の生活において単に自動運転するだけではなく、ちょっとした使い走りをして用事を済ませるような自立性が期待されていることが明らかとなった。
回答者のほぼ半数(49%)は、自動運転車が自分たちに代わって「おつかい」に行くことについて「違和感はない」と回答した。
車内ではおしゃべりや娯楽を満喫
また半数以上(56%)は、自動運転車が運転をしない友人や家族をどこかに連れて行ったり迎えに行ったりすることについて「信頼する」と答え、ふたりに1人(50%)は、自動運転によって浮いた時間を人との交流や娯楽、仕事あるいは純粋に旅を楽しむことにあてられるだろうと期待していることが判明した。
(※画像イメージ:アウディの自動運転コンセプトカー「AI:ME」)
自動運転を経験したい人は5年で倍増
調査によると、12ヶ月以内に自動運転車に乗り換えたいという回答者は25%にとどまったが、半数以上(52%)が2024年までには自動運転車が好ましい交通手段となるだろうと回答した。これにより、自動運転車に対する消費者の嗜好が今後5年以内で2倍に高まることが判明した。
従来車の20%アップまでの価格なら許容範囲
自動運転車の大きなメリットとして回答者から上がったのは、燃費(73%)、二酸化炭素排出量の削減(71%)、時間の節約(50%)であり、環境への取り組みや生活の利便性についての期待が表れた結果となった。
また購入にあたって大きな懸念事項となる価格については、回答者の半分以上(56%)が標準車の20%アップまでなら支払ってもよいと回答した。
障壁はセキュリティ
また自動運転車を購入・採用するかどうかについての懸念事項として「自動車のセキュリティ」(73%)、「システムのセキュリティ」(72%)が挙げられ、自動車の安全要因ならびにセキュリティ要因が今後の大きな課題と考えられていることも明らかにされた。
調査結果全体にはポジティブな消費者心理、期待や興奮の急速な高まりがに反映したが、導入・採用のために乗り越えなければならない壁は依然として残っている点も浮き彫りとなった。
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