メルセデス・ベンツ、新型Eクラスを発売…ボディサイズ拡大

メルセデス・ベンツ 新型Eクラス

メルセデス・ベンツ新型「Eクラスクーペ」が5月31日より発売された。価格は682万円~1037万円(消費税込)。

新型Eクラスクーペは、セダンと同様の安全性と快適性を実現し、特に混雑時や高速道路での渋滞の際に自動運転によりドライバーにかかる負担を大きく軽減する機能をはじめとした安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」などの革新技術や、メルセデス・ベンツの最新デザインを取り入れ、流麗かつシンプルで美しい曲線美をボディサイドに取り入れたスタイリッシュなエクステリアと上質なインテリアを備えている。

エクステリアデザイン

メルセデス・ベンツ 新型Eクラス

新型Eクラスクーペのエクステリアデザインは、メルセデスクーペの伝統的プロポーションである、流れるように美しいルーフライン、そのラインが流れ着く大胆で力強いリアエンドを踏襲している。

フロントセクションは、ダイヤモンドグリルとパワードームを備えたボンネットによりスポーティな性格を強調。サイドビューは、フロントセクションから低く立ち上がるAピラーと、高い位置を走るベルトラインとサッシュレスドアにより、メルセデスクーペ伝統のプロポーションを形成している。

これまではクーペ独特のリアホイールアーチの後ろまで長く伸びたドロッピングラインで表現していたリアのショルダー部を、なだらかな曲面のみで表現していることが大きな特長だ。また、ベルトラインも控えめにすることで、シンプルでありながら光と影が強いコントラストを生み出し、美しく彫刻的な造形を実現した。

メルセデス・ベンツ 新型Eクラス

リアは、メルセデスのクーペが持つすっきりと水平にトランクリッドにまで伸びる2分割構造のLEDリアコンビネーションランプが特長。

すでにセダンとステーションワゴンに搭載されている、夜間にリモコンキーで開錠すると、車幅等が約3秒間青く点灯する「カミングホームファンクション」に、新型Eクラスクーペではリアにも同様の機能を加えた。ドアを開錠すると、リアコンビネーションランプのLEDが車体中央側から外側に向けて順に点灯。施錠時には反対方向に点灯する。さらにいずれの場合も、上下方向の減光機能と組み合わせた。

リアコンビネーションランプには、セダンとステーションワゴンにも採用されている満天の星空の輝きを想起する「クリスタルルック」を採用。革新的なリフレクターテクノロジーにより後続車からの視認性を高めるだけでなく、状況によって発光量を調整することで眩惑を防ぐ。

インテリアデザイン

メルセデス・ベンツ 新型Eクラス

新型Eクラス クーペのインテリアは、スポーティなエモーション(感情)とラグジュアリーなインテリジェンス(知性)を融合させた。

新型Eクラスクーペの室内には2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを設定。この2つのディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイは、空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素となっている。

インストゥルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るべきさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方にセンターディスプレイを備える。なお、コックピットディスプレイのデザインは、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3種類の中からお好みで設定することができる。

新型Eクラスクーペはタッチコントロール機能をステアリングに備えている。ドライバーはインフォテイメントの各機能の操作やシフトレバーなどアクセルとブレーキ以外のほとんどの操作をステアリングから手を離すことなく簡単かつ機能的に操作することが可能だ。

メルセデス・ベンツ 新型Eクラス

先代モデルに比べてボディサイズが大型化したことで、室内空間と快適性が向上。特に後席レッグルームは+74mm、後席ショルダールームは+34mm、そして後席ヘッドルームが+15mmとなっている。

クーペならではのセパレートタイプのシート4席は、運転席もその他の席も長距離ドライブの際の快適性に優れるとともに、級感を醸成するデザインをふんだんにあしらうことで、スポーティラグジュアリークーペならではの上質感を演出している。

インテリアカラーは、落ち着きのあるブラック、スポーティさを演出するレッド/ブラック、そしてEクラス専用色としてクールで洗練されたヨットスタイルを演出するベージュ/ヨットブルーの3つの組み合わせを設定した。

また、室内照明には長寿命・節電型のLEDのみを使用。改良型アンビエントライトも同様で、選べるカラーが64色と、カスタマイズの可能性を大きく広げた。

*1 数値は全て欧州仕様参考値

◆インテリジェントドライブ

メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術は、特に高速道路での渋滞の際に、自動運転機能によりドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムである。

先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況が大幅に拡大した。しかも、車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車を追従する。また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減する。

ドライブパイロットのその他の革新技術、「アクティブレーンチェンジングアシスト」は、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更*1。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。

また、緊急時のステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFEサウンド」などの新機能を採用したほか、ステアリングアシスト機能を強化した数々の運転支援システム、歩行者に加えて交差点での車両飛び出しにも対応した「アクティブブレーキアシスト」も備わり、全方位の安全性を高い次元で実現している。

*1 高速道路を走行中かつステアリングパイロット作動時に起動

◆各モデルに最適な高効率パワートレインを搭載

▽2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン(2種類)

第3世代の直噴システムであるBlueDIRECTテクノロジーにより、ターボチャージャー、排ガス再循環装置を組み合わせることにより、優れた動力性能と高い環境適合性を実現している。E 200クーペ、E 200 クーペ スポーツは、最高出力135kW(184PS)、最大トルク300N・m(30.6kgf・m)、E 300 クーペスポーツは、最高出力180kW(245PS)、最大トルク370N・m(37.7kgf・m)を発揮し、快適なドライブを実現する。

▽3リッターV型6気筒直噴ツインターボエンジン

E 400 4MATIC クーペスポーツには、3リッターV型6気筒直噴ツインターボエンジンを搭載。V6エンジンによる高い静粛性や滑らかなフィーリングと、最高出力245kW(333PS)、最大トルク480N・m(48.9kgf・m)がもたらすパワフルで優れたドライバビリティによって、心地良いドライビングを実現する。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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