2000馬力のランクルが時速370キロを達成!“世界最速SUV”に
トヨタを象徴する四輪駆動車のランドクルーザー(通称:ランクル)は、六十数年におよぶ長い歴史の間に、数々の賞や記録を達成しているが、今回、時速230マイル(時速370キロ)というSUV最速記録を達成した。
このとてつもない記録にチャレンジしたのは、2016年のSEMAショーでデビューした“ランドスピードクルーザー”だ。
このランドスピードクルーザーは、5.7リッター V8エンジンを積んだ市販のランドクルーザーをベースとし、最大55PSIのブーストを可能にする1組のバレーボールサイズのターボチャージャーを追加することで、最高出力をなんと2000馬力までパワーアップさせた。
また、極端な力の誘導に対処するために、エンジンの内部構造をより堅牢なピストンとロッド、カスタムメイドのインテークマニホールドでアップグレードしている。
一方、時速200マイルを超える走行では、車体の空力性能と安定性が課題となる。車両のコントロール性を保持するため、ランドスピードクルーザーは車高を下げ、車体の下側を通り抜ける風の量を劇的に減少させ、サスペンションやブレーキなども強化させている。
タイヤはミシュランパイロットスーパースポーツが採用されたが、この幅が広いタイヤに対応するためにフレームは3インチ狭められた。
今回のチャレンジでは、ナスカードライバーとして活躍したカール・エドワーズ選手がハンドルを握り、ランドスピードクルーザーはそれまでの世界最速SUVの記録を時速19マイル以上更新する時速230.02マイル(時速370キロ)に到達!
“世界で一番速いSUV”という称号を得た。
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