【F1 カナダGP・ホンダレポート】アロンソ11位、バトンはリタイヤ 「今日という一日を忘れる」
F1 第7戦 カナダGPの決勝レースが6月12日、モントリオールにあるジル・ビルヌーブ・サーキットで行われ、メルセデスのルイス・ハミルトン選手が2連勝を果たした。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手、そして3位にはウィリアムズのバルテリ・ボッタス選手が入った。
マクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソ選手が11位、ジェンソン・バトン選手がリタイヤに終わっている。ここ数戦は着実に勢いを増しつつあっただけに、カナダGPは、マクラーレン・ホンダ全体にとって残念な結果となった。
◎前戦のレポートはこちら:【F1 モナコGP・ホンダレポート】5位アロンソ「我々はいい形で進化している」
フェルナンド・アロンソ選手
スタート:10番手
レース結果:11位
▼コメント
「今日は厳しいレースでした。我々には競争力を示すための速さがありませんでした。最後の数周は新品タイヤを履いて走行できないかどうかをチームに確認しましたが、リスクが高すぎる選択肢だったのでしょう。その時点では11番手であり、前方でなにかアクシデントが起これば、多少ポイントを獲得できる位置にいました。それでも、私はバックアップタイヤを履いて50周以上走ることができました。2ストップ作戦を実施した他チームのマシンは私よりもずいぶん速かったです。今日は少し不運だったと思います。我々がライバルチームと競い合うには、雨かセーフティーカーが必要でした。最終的には、我々の戦略は正しかったと思います。最も速くチェッカーフラッグを受ける方法でした。いずれにしても、我々は次戦でマシンの速さを改善するために、懸命に取り組みます。」
ジェンソン・バトン選手
スタート:12番手
レース結果:DNF ※9周目でリタイア
▼コメント
「『端末に不具合がある』とチームに無線で伝えたあとにリアビューミラーを見たところ、かなりの量の煙と火花が映っていました。事前の警告はなにもなく、ヘアピンから立ち上がったところで、突然マシンにトラブルが発生しました。エンジンはまだ作動していましたが、マシンを停止させました。リタイアする結果になったのは、残念でした。当時、私は燃料を大量にセーブしており、毎周DRSも作動させていたこともあって、さらにセーブすることができました。それによって、レース終盤には大きな違いが生まれていたはずです。ただ、こういうことは本当によくあるものです。レース終盤に向けて燃料を大量にセーブしたにもかかわらず、リタイアしてしまうのです。」
エリック・ブーリエ氏のコメント/McLaren-Honda Racing Director
「率直に言って、今日という一日は忘れなければなりません。昨日の予選ではまずまずの位置につけ、午後のレースでは両ドライバーともそこそこいいスタートを切り、序盤は2人とも堅実な走りをみせてくれていました。しかしながら、ジェンソンはわずか9周でリタイアを余儀なくさせられました。不具合の原因については、今も調査中です。その後、フェルナンドはできる限りの走りをしたものの、我々が半分期待していた雨が結局は降らなかったため、11位で完走するのが精一杯でした。当然のことながら、今回のカナダGPでさらなるワールドチャンピオンシップポイントを獲得できなかったことは残念です。ただ、そんな残念な結果であったとしても、F1では常に次のレースがすぐに待ち構えているのです。実際、今回は次戦がわずか数日後に開催されます。ですから、我々は(次戦が開催される)バクーの新しいサーキットでの挑戦に、既に目を向けています。次戦では、今日のここモントリオールでの走りよりも、いいレースができるよう願っています。」
リザルト
(1)#44 L.ハミルトン/メルセデス
(2)#5 S.ベッテル/フェラーリ
(3)#77 V.ボッタス/ウイリアムズ
(4)#33 M.フェルスタッペン/レッドブル
(5)#6 N.ロズベルグ/メルセデス
(6)#7 K.ライコネン/フェラーリ
(7)#3 D.リカルド/レッドブル
(8)#27 N.ヒュルケンベルグ/フォースインディア
(9)#55 C.サインツJr./トロロッソ
(10)#11 S.ペレス/フォースインディア
(11)#14 F.アロンソ/マクラーレン
(12)#26 D.クビアト/トロロッソ
(13)#21 E.グティエレス/ハース
(14)#8 R.グロージャン/ハース
(15)#9 M.エリクソン/ザウバー
(16)#20 K.マグヌッセン/ルノー
(17)#98 P.ウェーレイン/マノー
(18)#12 F.ナッセ/ザウバー
(19)#88 R.ハリアント/マノー
(-)#19 F.マッサ/ウイリアムズ
(-)#30 J.パーマー/ルノー
(-)#22 J.バトン/マクラーレン
この記事にコメントする