【F1 カナダGP・ホンダレポート】アロンソ11位、バトンはリタイヤ 「今日という一日を忘れる」

F1(2016)カナダGP 予選

F1 第7戦 カナダGPの決勝レースが6月12日、モントリオールにあるジル・ビルヌーブ・サーキットで行われ、メルセデスのルイス・ハミルトン選手が2連勝を果たした。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手、そして3位にはウィリアムズのバルテリ・ボッタス選手が入った。

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マクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソ選手が11位、ジェンソン・バトン選手がリタイヤに終わっている。ここ数戦は着実に勢いを増しつつあっただけに、カナダGPは、マクラーレン・ホンダ全体にとって残念な結果となった。

F1(2016)カナダGP フリー走行
F1(2016)カナダGP 予選

アロンソ選手は、1コーナーでの混乱をうまく利用して8番手にポジションを上げたものの、すぐに後続の速いマシンに追い抜かれ、10番手に後退。その後、17周目にピットストップした際に、オプションタイヤからバックアップタイヤに交換。このタイヤを履いたまま最後まで見事に走りきり、11位で完走した。

一方、ジェンソン・バトン選手は11番手で走行中の9周目にリタイアする結果となった。リタイアの原因については、現在調査中とのこと。

フェルナンド・アロンソ選手

F1(2016)カナダGP 決勝
F1(2016)カナダGP  フリー走行

スタート:10番手

レース結果:11位

▼コメント

「今日は厳しいレースでした。我々には競争力を示すための速さがありませんでした。最後の数周は新品タイヤを履いて走行できないかどうかをチームに確認しましたが、リスクが高すぎる選択肢だったのでしょう。その時点では11番手であり、前方でなにかアクシデントが起これば、多少ポイントを獲得できる位置にいました。それでも、私はバックアップタイヤを履いて50周以上走ることができました。2ストップ作戦を実施した他チームのマシンは私よりもずいぶん速かったです。今日は少し不運だったと思います。我々がライバルチームと競い合うには、雨かセーフティーカーが必要でした。最終的には、我々の戦略は正しかったと思います。最も速くチェッカーフラッグを受ける方法でした。いずれにしても、我々は次戦でマシンの速さを改善するために、懸命に取り組みます。」

ジェンソン・バトン選手

F1(2016)カナダGP 予選
F1(2016)カナダGP 決勝

スタート:12番手

レース結果:DNF ※9周目でリタイア

▼コメント

「『端末に不具合がある』とチームに無線で伝えたあとにリアビューミラーを見たところ、かなりの量の煙と火花が映っていました。事前の警告はなにもなく、ヘアピンから立ち上がったところで、突然マシンにトラブルが発生しました。エンジンはまだ作動していましたが、マシンを停止させました。リタイアする結果になったのは、残念でした。当時、私は燃料を大量にセーブしており、毎周DRSも作動させていたこともあって、さらにセーブすることができました。それによって、レース終盤には大きな違いが生まれていたはずです。ただ、こういうことは本当によくあるものです。レース終盤に向けて燃料を大量にセーブしたにもかかわらず、リタイアしてしまうのです。」

エリック・ブーリエ氏のコメント/McLaren-Honda Racing Director

「率直に言って、今日という一日は忘れなければなりません。昨日の予選ではまずまずの位置につけ、午後のレースでは両ドライバーともそこそこいいスタートを切り、序盤は2人とも堅実な走りをみせてくれていました。しかしながら、ジェンソンはわずか9周でリタイアを余儀なくさせられました。不具合の原因については、今も調査中です。その後、フェルナンドはできる限りの走りをしたものの、我々が半分期待していた雨が結局は降らなかったため、11位で完走するのが精一杯でした。当然のことながら、今回のカナダGPでさらなるワールドチャンピオンシップポイントを獲得できなかったことは残念です。ただ、そんな残念な結果であったとしても、F1では常に次のレースがすぐに待ち構えているのです。実際、今回は次戦がわずか数日後に開催されます。ですから、我々は(次戦が開催される)バクーの新しいサーキットでの挑戦に、既に目を向けています。次戦では、今日のここモントリオールでの走りよりも、いいレースができるよう願っています。」

長谷川 祐介氏のコメント/ホンダ 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

F1(2016)カナダGP 決勝

「このパワーサーキットでは、波乱なしではポイント圏内でフィニッシュできないというのが現実的な結果であり、フェルナンドはバックアップタイヤで非常に長いスティントを走りチャンスを生み出そうとしましたが、ポイント獲得には一歩届かず、残念な結果となりました。レースペースを上げるためにさらなるパフォーマンスの改善が必要と思われます。現状ではICEのデータには異常は確認できていませんが、ジェンソンはレース初期において駆動系と思われるトラブルでマシンがストップしてしまいました。ガレージにマシンが戻り次第、原因解析を行う予定です。」

リザルト

(1)#44 L.ハミルトン/メルセデス

(2)#5 S.ベッテル/フェラーリ

(3)#77 V.ボッタス/ウイリアムズ

(4)#33 M.フェルスタッペン/レッドブル

(5)#6 N.ロズベルグ/メルセデス

(6)#7 K.ライコネン/フェラーリ

(7)#3 D.リカルド/レッドブル

(8)#27 N.ヒュルケンベルグ/フォースインディア

(9)#55 C.サインツJr./トロロッソ

(10)#11 S.ペレス/フォースインディア

(11)#14 F.アロンソ/マクラーレン

(12)#26 D.クビアト/トロロッソ

(13)#21 E.グティエレス/ハース

(14)#8 R.グロージャン/ハース

(15)#9 M.エリクソン/ザウバー

(16)#20 K.マグヌッセン/ルノー

(17)#98 P.ウェーレイン/マノー

(18)#12 F.ナッセ/ザウバー

(19)#88 R.ハリアント/マノー

(-)#19 F.マッサ/ウイリアムズ

(-)#30 J.パーマー/ルノー

(-)#22 J.バトン/マクラーレン

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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