三菱自、「アウトランダーPHEV」をリコール
三菱自動車工業は6月4日(火)、リチウムイオン電池の不具合が指摘されていたプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」をリコールした。国交省へのリコール届出台数は4313台。
スクリーニング工程(電池セル内の異物検出性向上のため実施している工程)にて、作業者が誤って落下させてしまった電池セルが出荷されたことなどによる不具合で、電圧が低下したり熱で溶けたりする恐れがある。
リコール作業は、6月中旬から名古屋製作所で集中的に行われ、新しい電池へ交換される。完成車輌の生産については、8月下旬を目処にできるだけ早期に再開するとしている。
また、同日補助ブレーキランプが外れる恐れがあるとして、日産自動車と共同開発した新型軽自動車 三菱「ekワゴン」と日産「DAYZ(デイズ)」計1456台(2013年4~6月製造)のリコールも届け出た。発売日が6日に迫る中、異例のリコールだが、顧客への納期に遅れはないとしている。
以下は、三菱自動車工業株式会社 益子修 取締役社長の声明。
『アウトランダーPHEV』等のリコール届出と生産再開見通しについて
『アウトランダーPHEV』及び、『i-MiEV』、『MINICAB-MiEV』に搭載されている駆動用電池の不具合に関し、当社は本日、国土交通省に対しリコールを届け出いたしました。3月27日に不具合発生を公表後、お客様には長期間に渡り大変なご不便をお掛けして参りました。本件不具合に関し、関係の皆様に多大なご迷惑・ご心配をお掛けいたしましたこと、改めてお詫び申し上げます。
本件不具合は、去る4月24日に会見でご説明いたしました通り、サプライヤーの電池セル製造ラインに昨年11月から導入されたスクリーニング検査において、作業員が誤って落下させるなどの過大な衝撃が加えられ、内部部品の一部が変形したり金属片が発生したりした不良品が車両に搭載され、外部充電中等に内部短絡を起こしたものです。
その後、当該検査を廃止した上で製造ラインに導入する再発防止策について、徹底的な検証を行い、有効性が確認できましたので、本日、リコールを届け出いたしました。電池セルの生産状況から、リコール作業を6月中旬から順次、開始出来る見通しです。
また、リコール作業は通常、販売会社にて実施いたしますが、この駆動用電池のリコール作業は特別に、『アウトランダーPHEV』は名古屋製作所で、『i-MiEV』『MINICAB-MiEV』は水島製作所で、それぞれ集中作業することといたします。
『アウトランダーPHEV』については、現在も大変な好評を頂いており、国内外でたくさんのお客様に納車をお待ち頂いております。電池の生産能力には限りがあるため、リコール作業を優先した上で、完成車の生産につきましては、8月下旬を目処に出来るだけ早期に再開し、順次、納車させて頂きたいと考えています。
当社は、走る歓びと高い環境性能を両立した次世代先進テクノロジーを「@earth TECHNOLOGY」として開発に注力しており、PHEVやEVのような電動車両技術はその中核をなすものです。PHEVについてリコールを届け出ておりますが、得られた知見を今後の商品開発に役立て、必ずや世界に通用する技術に育て上げて参る所存ですので、引き続きご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2013年6月4日
三菱自動車工業株式会社
取締役社長 益子修
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