マツダの「SKYACTIV ボディ」が欧州でトップレベルの安全性能を証明
マツダは、2012年2月より欧州各国で順次販売を開始した新型「マツダ CX-5」が、欧州の安全性能評価基準である「ユーロNCAP(European New Car Assessment Programme)」において、最高ランクの5つ星を獲得したと発表した。
これにより新評価システム導入以降では、2009年にユーロNCAPでの5つ星を獲得した「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」の欧州仕様車についで、「CX-5」で3車種目となった。
2009年から新評価システムが導入されたユーロNCAPでは、64km/hオフセット前突や50km/h側突、29km/hポール側突、後面衝突時の頚部保護、歩行者保護の各衝突試験とESC性能等の試験が実施されている。
「成人乗員保護性能(50%)」、「子供保護性能(20%)」、「歩行者保護性能(20%)」、「安全補助装置性能(10%)」の4つのカテゴリでの得点率と総合の得点率から、0星から5つ星までの6段階で総合評価するもの。2012年から歩行者保護評価や総合評価において、5つ星の獲得基準が一段と厳しくなっている中、「CX-5」は4つのカテゴリ全てにおいて、同サイズのSUV中トップレベルの得点率を得て、最高評価の5つ星を獲得した。
今回のユーロNCAP最高ランク獲得と、2012年3月の米国道路安全保険協会(IIHS)の「トップセーフティピック2012」認定は、新世代の軽量・高剛性「SKYACTIV ボディ」を採用した「CX-5」の安全性能が世界トップレベルであることが証明されたことになる。
「CX-5」から採用した新世代の軽量・高剛性「SKYACTIV ボディ」は、ボディ構造の原理原則に立ち返って、構造・工法・材料を一から見直し、理想のボディを目指して開発。前後のバンパービームに、世界最高の強度をもつ1,800MPa級の自動車用高張力鋼板を採用するなど、ボディの61%に高張力鋼板を使用し、軽量化を追求するとともに高い衝突安全性能を実現している。
マツダでは、この軽量・高剛性「SKYACTIV ボディ」を、順次新世代商品に展開していく予定。