バブル期に輝いたセダン・クーペ3選! 今でも魅力あふれるシーマ、セルシオ、ソアラを振り返る

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豪華で高級であることがもてはやされたバブル期、国産車もまたそれに倣うように多くのモデルが登場した。昨今のSUV、ミニバンブームなどの影響で、今やその数を減らす国産セダン・クーペだが、ここでは、バブル期に高い人気を誇ったモデル3選をお届けする。

目次[開く][閉じる]
  1. 社会現象となり大ヒットした「日産 初代シーマ」
  2. 高級車の新たな世界基準を作り上げた「トヨタ 初代セルシオ」
  3. ハイソカーという言葉を生み出した「トヨタ 2代目ソアラ」

社会現象となり大ヒットした「日産 初代シーマ」

1台目に紹介するのは、女優の伊藤かずえさんが30年以上に亘り愛車として乗り続け、最近レストアサービスが完了したことでも話題となった日産 初代シーマ。

シーマとは、スペイン語で「頂上・完成」の意味で、初代モデル(Y31型)は「シーマ現象」と呼ばれるほどまでに大ヒット。1988年の販売開始から1年で36,400台のセールスを記録し、販売終了の1991年までの約4年間では12万9,000台もの数が販売された。

初代シーマは、基本のプラットフォームこそセドリックやグロリアと共通ながら、競合車たちが5ナンバーボディを共用していた時代に専用の3ナンバーボディが与えられ、完成されたデザインで贅を尽くしたモデル。当時の車両本体価格は300万円後半からで、最上級グレードともなると500万円を超えるほどの「高級車」だった。

3.0リッターV6ターボエンジンを搭載しており、リアを沈み込ませながら加速していく様に憧れた人も多いのではないだろうか。

現在の中古車市場では50台程のモデルが出品されており、車両本体価格は68万円~550万円の値段で取引されている。

高級車の新たな世界基準を作り上げた「トヨタ 初代セルシオ」

2台目は、1989年10月に登場した初代セルシオ。元々は、北米で立ち上げたプレミアム・チャンネル「レクサス」のフラッグシップモデル「LS」で、それを日本で発売する際に与えられたネーミングがセルシオだ。ラテン語で「至上、最高」の意味がある。

初代セルシオは、当時現行だった130系クラウン(8代目)を超える高級セダンとしてデビューし、エンジン、足まわりなどに最新技術が惜しみなく投入され、内装でも「ノイズ/バイブレーション/ハーシュネス」を極限まで抑え、究極の快適性が追求されている。

それらを支える超高品質な生産精度は海外の高級車メーカーの度肝を抜き、こぞって研究用に購入したという逸話が残されている。初代セルシオは、まさに高級車の新たな世界基準を作り上げた1台と言っても過言ではない。

現在の中古車市場では20台程のモデルが出品されており、車両本体価格は50万円~約260万円の値段で取引されている。

ハイソカーという言葉を生み出した「トヨタ 2代目ソアラ」

最後に紹介するのは、バブル景気の頃、「ハイソカー」という言葉を生み羨望の眼差しが注がれた2ドアスペシャリティクーペのトヨタ 2代目ソアラ。1986年1月に登場した。

スウェード調素材を随所に使用したグランベールインテリアにラグジュアリーシートなど、乗員に安らぎを与える居住性・乗降性の高さに、先代のZ10型ソアラを踏襲し、黄金比率をデザインに用いた品の良さを感じさせる端整な3ボックスフォルム、そして直6エンジンなど高性能なパワートレインを載せた2代目ソアラは、クルマ好きの男性だけでなく幅広い層から支持された。

また、スペースビジョンメーター、車速感応型パワーステアリング、四輪ABS、マルチコントロールパネルのほか、最高グレードである3.0GT リミテッドには世界初のエアサスペンションがオプション設定されるなど、当時の最新技術が多数採用されていた1台でもある。

現在の中古車市場では50台程のモデルが出品されており、車両本体価格は75万円~600万円の値段で取引されている。

近年ではSUVやミニバン人気から、減少傾向にある国産セダン・クーペモデル。しかし、走行性能や静粛性の高さなどは他のモデルよりも魅力的な部分。再びスポットライトが当たる日を期待して待ちたい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

※記事中の中古車価格は2022年1月時点のMOTA調べ

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新車価格:
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中古価格:
65万円320万円
トヨタ/ソアラ
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660万円693万円
中古価格:
69.8万円828万円

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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