あれば嬉しいスライドドアのステップ、トヨタ 新型ノア/ヴォクシーが格安で装備出来た理由は“からくり仕立て”にあった

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トヨタの主力Mクラスミニバン「ノア/ヴォクシー」が2022年1月13日(木)にフルモデルチェンジを実施した。8年ぶりとなる刷新となった新型ノア/ヴォクシー。プラットフォーム(車台)や車体、エンジン、ハイブリッドシステムを新設計し、先進運転支援機能を充実させるなど、全ての設計を改める気合いの入った内容となった。

いっぽうでユーザーの使い勝手にも細かな配慮を忘れていない。スライドドアの乗降時に気になる段差を埋めるため、ステップを装備した。それだけなら他のライバル車にもある装備だが、他社が20万円程度のところ、新型ノア/ヴォクシーでは3万3000円と格安で付けられるようにした。その理由は“からくり仕立て”にあった。

目次[開く][閉じる]
  1. 8年ぶりのフルモデルチェンジで気合十分! 新型ノア/ヴォクシーには新装備がテンコ盛りだ
  2. スライドドアの自動格納式ステップを3万円台で実現出来た理由は“からくり仕掛け”にあり
  3. 新型ノア/ヴォクシーを買うなら絶対に選んでおきたい「ユニバーサルステップ」

8年ぶりのフルモデルチェンジで気合十分! 新型ノア/ヴォクシーには新装備がテンコ盛りだ

8年ぶりのフルモデルチェンジで気合十分なトヨタ 新型ノア/ヴォクシー。イチからの新設計とあって、最先端の技術が多数盛り込まれており、MOTAでも数々の新装備をご紹介している。

多数の新装備の中から今回お伝えするのは、後席スライドドアの足元に備わる「ステップ」だ。

元々は福祉車両の需要からスタートしたもので、ドアの開閉に合わせステップが足元に電動でせり出してくる仕掛けが備わっているのが一般的だ。段差での足の上げ下ろしに時間がかかる高齢者や子供などの乗降をサポートしてくれる、ありがたい装備である。

ただし価格は一般的に20万円程度と、200万円台から300万円台のMクラスミニバンとしてはちょっとお高めなこともあり、さほど普及はしていなかった。

そんな中、新型ノア/ヴォクシーには新たに「ユニバーサルステップ」が設定された。電動スライドドアとセットで、3万3000円という格安な設定に注目したい。

スライドドアの自動格納式ステップを3万円台で実現出来た理由は“からくり仕掛け”にあり

新型ノア/ヴォクシーのユニバーサルステップは、スライドドアをオープンすると同時に、地上からの高さ200mmの位置に自動でステップがせり出してくる。

その機能自体に新しいことはない。ただしこれまで20万円前後はしていたステップを、たった3万3000円で実現させたのは、新たに「スライドドア連動機構」という“からくり仕掛け”を発明したことにある。

「からくり」を辞書で調べると『絡繰り:精密な細工や仕掛けによってものを動かすこと』とある。江戸時代のからくり人形などを思い浮かべてもらうと良いだろう。モーターなどの電気仕掛けは用いず、ぜんまいや歯車など機械の動きだけで様々な動きをするというもの。

新型ノア/ヴォクシーのユニバーサルステップには、その“からくり仕掛け”が備わっているのだ。

新型ノア/ヴォクシーを買うなら絶対に選んでおきたい「ユニバーサルステップ」

仕組みは実にシンプル。床下に格納したステップと、後席のスライドドアの下部をローラープラケットで接続した。

スライドドアは、開く際に車体の外側へせり出しながら、後方へとスライドして開いていく機構となっている。その動きに連動して、格納されたステップもせり出してくるのが“からくり仕掛け”というワケだ。

厳密にいえば、スライドドア自体が電動開閉だからそこは電気仕掛けなのだが、ステップ自体に難しい仕組みはない。

電動ステップの場合、個別にモーターや制御装置、配線のハーネスなどを床下に備えるため、どうしても高価になる。これまではそれが当たり前と思っていたのだが、“からくり仕掛け”のユニバーサルステップのシンプル過ぎる機構を目の当たりにすると「なんで今までなかったの!?」という驚きがあった。

開発者に伺うと、電動式の場合床下に装備することで地上高も下がってしまい、積雪地などで問題になることも多いのだとか。複雑な機構のないユニバーサルステップの場合はそのような心配もない。

いずれは当たり前になっていくであろう装備、ならば今のうちに装着しておくのがベストだ

ただしここまでシンプルな機構なら「最初から標準装備にしちゃえばいいのに」と思うのも事実。

おそらく今後登場するであろう上級ミニバン、新型アルファードでは標準装備化して格の違いを示すのでは、とここで勝手に予想しておく。将来的には、ノア/ヴォクシークラスでもいずれ標準化されていくような当たり前の装備になっていくに違いない。

現時点で新型ノア/ヴォクシーの購入を検討しているのなら、今のうちから「近未来の当たり前」を装着しておくことをオススメしておく。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・TOYOTA]

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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