アウトドアやキャンプで使うならどれが良い? スバル フォレスター、XV 、アウトバックのラゲッジスペースや後席を徹底比較!

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水平対向エンジン、シンメトルカルAWD、そしてXモードなど、走りの動的質感、走破性で定評あるスバルのSUV、クロスオーバーSUVが、フォレスター、アウトバック、XVである。ここではそれぞれの車種の室内パッケージについて、比較、検証する。

目次[開く][閉じる]
  1. フォレスターとXVのシート周りのゆとりは意外にもある
  2. アウトドアやキャンプに便利なラゲッジスペースはどうか?
  3. アウトバックは大柄な人でも横になれる! 車中泊に適しているのはどれ?

フォレスターとXVのシート周りのゆとりは意外にもある

3台のスバルSUV、フォレスター、アウトバック、XV各車のパッケージや室内空間のゆとり、着座感について、比較・検証してみよう。

例えば、フォレスターに身長172cm、体重65kgの筆者が乗り込んだ場合のスペースは、前席頭上に240mm(シートハイトコントロール最下端位置)、後席頭上に160mm、膝周りに230mmもの余裕がある。後席膝周りに230mmは、ヴォクシーやセレナといったMクラスミニバンに匹敵し、足がゆったり組める空間と言っていい。

一方、ここではもっともコンパクトなボディサイズとなるXVはどうか。筆者の基準で、前席頭上に195mm、後席頭上に120mm、膝周りに200mmと、前後席ともに意外なほどのゆとりがあることが分かる。

ちなみに、前席に対して、後席の着座位置が高くセットされた、シアターレイアウト感が強いのはフォレスターである。

後席エアコン吹き出し口はXVにはない

ただし、後席での快適性、空調環境にかかわる、後席エアコン吹き出し口があるのは、フォレスターとアウトバックのみ。XVには付かない。

もっとも、3車ともにインパネセンターのエアコン吹き出し口は比較的高めの位置にあるため、後席にエアコンの風が届かないわけではない。

XVで後席の室内温度を下げるには、前席に乗る人がやや低めの温度設定に慣れる必要があるぐらいの違いである。

メーター周りは最新のフルデジタル液晶ではない

そうそう、ドライバーが気になるメーター周りの仕立てだが、スバル最新のレヴォーグとは違い、メーターはフルデジタル液晶画面ではなく、比較的オーソドックスなアナログメーターを採用。

ただし、デビューが2018年6月ともっと新しいフォレスターは、3画面を持ち、ナビも大画面で(アウトバックは14年10月、XVは17年3月のデビュー)比較的新しさが感じられるインパネ周りである。

今回は現行型アウトバックで比較しているが、北米で先行発売される新型アウトバックの写真を見ると、ナビ画面はレヴォーグのような縦型の大画面となり、新型らしさが強調されている。早期の国内導入にも期待したい。

なお、ガラスサンルーフが用意されているのは、フォレスターとアウトバック(おそらく新型も)である。

アウトドアやキャンプに便利なラゲッジスペースはどうか?

次に、アウトドアやキャンプ用品などを積み込む際に気になるラゲッジスペースのフロア寸法比較だ。フォレスターは最小幅1100mm、奥行き905mm、天井高805mm。

アウトバックは最小幅1080mm、奥行き1050mm、天井高820mmと、意外にも、最小幅はフォレスターと同等、奥行、高さではフォレスターを凌ぐことになる。

さすが、荷物の積載性にもこだわったレガシイツーリングワゴンベースだけのことはある。

XVはあくまでインプレッサスポーツとパッケージ的には変わらないため、最小幅1090mm、奥行き820mm、天井高710mmと、奥行きと天井高に関してはハッチバックモデル水準となる。とはいえ、全車、ゴルフバッグを真横に効率よく積める幅の持ち主だ。※アウトバックは旧型の数値

アウトバックは大柄な人でも横になれる! 車中泊に適しているのはどれ?

アウトドアでは後席を倒して仮眠することもありうるが、後席を格納したときのラゲッジスペースの奥行き=ベッド長(前席背後までの最大値)はどうかと言えば、フォレスターはなんと1910mm。

アウトバックに至っては2050mmと、大柄なアメリカ人でも真っすぐ横になれるスペースがある(新型もそれに準じているはずだ)。XVはさすがに1690mmと、小柄な人向けのベッドスペースだ。

ちなみに就寝時の快適性にかかわる後席格納時のフロアのフラット度は、3車ともに優秀。大きな段差、角度はなく、車体前方を頭にすれば、僅かなスロープ角度が気にならないどころか、逆流性食道炎を防ぐ効果につながったりするからちょうどいい。※アウトバックは旧型の数値

3台のスバルSUVはいずれもアウトドア向きの設定! 中でも使い勝手が良いのはフォレスターの荷室だ

こうしてスバルのSUV、クロスオーバーSUV3車を比較してみると、日常使いで立体駐車場への入庫も容易なのはXVだが、アウトドア、キャンプにはいずれの3台も適している。

ただし、仮眠、車中泊性能まで含めると、後席を倒したときの長身の人でも真っすぐにほぼフラットに寝られるベッド長(前席背後部分の隙間を埋める必要があるが、ヘッドレストを逆付けすることで枕部分としてベッド長が拡大)がたっぷりあるフォレスターとアウトバックになるだろう。

【筆者:青山尚暉】

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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