有名人がこぞって転がす「ゲレンデ」│ 話題のクルマ、メルセデス・ベンツ Gクラスってどんなクルマ?
- 筆者: MOTA編集部
SNSの普及により、誰でも気軽に情報が発信できる近年。ここでは、そんな今SNSで話題を集めるクルマをピックアップして、それがどんなクルマなのか解説する。今回は、メルセデス・ベンツのアイコン的存在で、究極のオフローダー「Gクラス」を振り返っていく。
Gクラスと聞いてピンと来なくとも“ゲレンデ”の愛称は1度は聞いたことあるハズ!
言わずと知れた独プレミアムブランドのメルセデス・ベンツ。
その中でも、昔から多くの有名人がこぞって転がすクルマと言えば、同社のフラッグシップSUVのゲレンデこと「Gクラス」。もはや、Gクラスと聞いてピンと来なくともゲレンデの愛称は誰しも1度は聞いたことあるハズ。
流行りのYouTubeでは、多くのYouTuberが様々な高級車を買ったり紹介する動画をアップしているが、Gクラスも例外ではなく、変わらぬ人気・憧れのモデルとして扱われている。中でも最近では、お笑い芸人 オリエンタルラジオの藤森慎吾さんが納車されたり、ココリコ 遠藤章造さんが運転する動画がアップされるなど、その魅力は今なお健在だ。
そんな、今も昔も変わらず話題のクルマ、メルセデス・ベンツ Gクラスとはどんなクルマなのか、今一度振り返っていく。
メルセデス・ベンツ Gクラスってどんなクルマ?
メルセデス・ベンツ Gクラスは1979年にデビューした同社の”究極のオフローダー”。ラダーフレーム構造やボディ形状といった基本はそのままに、40年もの間生産を続ける特別なモデルだ。
そもそも、なぜGクラスのことをみんな「ゲレンデ」とみんな呼ぶのか。
それは、元々GクラスはNATOに正式採用されていた軍用車両の「ゲレンデヴァーゲン」を、民間用にアレンジさせたモデルだからなのだ。ゲレンデヴァーゲンとはドイツ語でオフローダーを意味し、その頭文字である「G」をとってGクラスと名づけられているのである。と、いう背景を知って「ゲレンデ」と呼んでいる人が果たしてどのくらいいるかは謎だが…(苦笑)。
個性を継承したデザインながらボディサイズは大幅に拡大
そんなGクラスだが、単に1979年当時のまま生き永らえているワケではなく、もちろん度重なる大幅な改良を加え進化を続けている。
現行モデルは40年間で初のフルモデルチェンジしたモデルで、2018年6月に日本国内にデビュー。
外観デザインは一見するとそれまでのモデルと変わりないように見えるが、ボディサイズは全長が4,817mm(+53mm)、全幅が1,931mm(+64mm)と拡大。例えば前席レッグルームで従来型比+38mm、後席レッグルームで従来型比+150mmと、室内空間や居住性も大幅に向上している。
そのいっぽうで”Gクラスらしさ”の維持にも最大限配慮。堅牢なプロテクションモール、テールゲート外側のスペアタイヤ、外部に設けたドアヒンジとボディ面に載せるスタイルのボンネット、 突出したウィンカーなど、Gクラス独自のデザインをあえて踏襲させた。それとは別に、これまでは真っ平だったフロント/サイド/リヤウィンドウには微妙な曲面が与えられ、空力性能も向上させている。
Gクラスらしいデザインを継承させている反面、フロントマスクでは新デザインのラジエターグリル、バンパー、丸形のLEDヘッドライト/LEDリヤコンビネーションランプを採用し、最新のいでたちとすることも忘れていない。
大幅にアップデートも、Gクラスらしさはしっかり残す巧妙なインテリアデザイン
インテリアは12.3インチワイド液晶画面を2枚用いたメーター周りを含めた新デザインのインパネ周り、シート形状、マテリアルなど、キープコンセプトのエクステリアに対して全面刷新されている。それでも、インパネセンターにレイアウトされるフロント/センター/リアのデファレンシャルロック用の3つのボタンや、助手席に取り付けられたアシストグリップは従来型と変わらない。居住性も拡大されており、特に後席のレッグスペースは15cmアップと大きく改善されている。
「ハイスペック」ではなく「ハイステータス」
そんなGクラス、価格はディーゼルエンジン搭載のG350dが1237万円(消費税込)、ガソリンモデルのG550が1685万円(消費税込)と、やはりいいお値段。ハイパフォーマンスモデルのメルセデスAMG G63にいたっては2194万円(消費税込)となる。
ハッキリ言って、Gクラスの持つ高い悪路走破性は日本国内ではほぼ宝の持ち腐れ(苦笑)。とりわけ、代表的生息地である「港区界隈」ではスペック面だけで言えば過剰性能の一言。しかし、そんなメルセデス・ベンツのアイコンとして輝くGクラスを転がすことはステータスの1つであり、今もなお多くの人々から羨望の眼差しが注がれているのである。
[筆者:MOTA編集部]
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