【解説】CX-3がミドルサイズSUV並の“強気”の価格設定で発売/渡辺陽一郎(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
では、ライバル車となる「ホンダ ヴェゼル」とCX-3を比べたらどうか。
ヴェゼルハイブリッド X・Lパッケージの4WDは「275万6,571円」。CX-3もヴェゼルのあんしんパッケージに含まれる低速用のスマートシティブレーキサポート、サイド&カーテンエアバッグは標準装着している。
ヴェゼルハイブリッド X・Lパッケージには、コンビシートを使った内装などが備わり、CX-3にはSDカードを挿入するとカーナビとしても機能する7インチワイドディスプレイなどが装着される。このあたりの装備レベルは同等と見て良いだろう。
ちなみに、ヴェゼルハイブリッドは装備の違いを補正すると1.5リッターのノーマルエンジン車に比べて約33万円高い。CX-3にはベースになるノーマルエンジン搭載車がなく、クリーンディーゼルターボの損得勘定は難しいが、デミオ XDの計算では1.3リッターのノーマルガソリンエンジン車よりも実質的に約25万円高くなる。
となれば、CX-3の基本価格はヴェゼルよりも少し高めに設定されているといえそうだ。
CX-3の価格を見ると、ライバル車はコンパクトなヴェゼルではなく、エクストレイルをはじめとするミドルサイズSUVのように思えてくる。マツダの自信のあらわれなのかも知れない。
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