BMW Z4 実燃費レビュー【総評編】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
ハードトップ式のオープンカーが宿命的に内包している欠点
Z4の電動開閉式ハードトップには、もうひとつ疑問点、というか不満点がある。
それは、走行中には一切ハードトップの開閉ができない点だ。
信号の変わり目、渋滞、私有地内での走行など極低速で走る時だけでも開閉できれば、オープンカーの利便性はとても高まるのだ。
Z4が開閉に要する約20秒間を完全に停止している時に確保するには、一般道であれば路肩に安全に寄せて停車しなければならない。高速道路や自動車専用道だったら、パーキングエリアまで移動する必要が生じる。
そこまでしないと開閉できないとなると“面倒臭い”と、開閉の機会を大幅に減らしてしまうことになる。
荷物の積載量と停止しなければ開閉できない2点は、Z4だけの問題ではなく、ハードトップ式のオープンカーが宿命的に内包している欠点だ。
オープンカーの屋根は、金属製とキャンバス製、それぞれに長所と短所がある。長所と短所は、どんなクルマに用いるかでも変わってくる。だから、一概にどちらがいいとは断言できない。
ただ、キャンバス製とは言っても、布切れだけで作られているルーフは、現代ではほとんど作られていない。運転席と助手席の上の部分だけは強固な板材が内包されていたり、クッション材と張り合わされていたりして、防音や耐候性、セキュリティなどを向上させている。
Z4のような電動ハードトップ式のオープンカーの長所は前述した通り、静粛性、耐候性の高さとセキュリティ上の有利さだ。長所と短所をよく確認してから購入することをお勧めする。
都内の飯田橋駅から軽井沢駅まで162キロを走行した総合平均燃費は「9.9km/L」だった。ワインディングを数往復した分を差し引けば、確実に10km/L台となっていた。
高速道路での燃費が13.2km/Lと優れていた通り、一定ペースで走行すれば燃費が伸びる余地が大きなクルマである。
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