三菱 RVR 実燃費レビュー【ワインディング編】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
ハンドリングは軽快だが気になる「CVTのタイムラグ」
JR青梅駅を出て、国道5号、吉野街道と進んでいくと、眼の前に山々がそびえてくる。
道路の周囲も、急に緑が豊かになってきた。ここが東京都とは思えないほど、自然に溢れている。青梅という地名の通り、この辺りは梅で有名なところだ。また、近くには作家の吉川英治記念館もある。
「親父が吉川英治の読者だったので、子供の頃、この記念館に何度か連れてこられたことがありますよ」子供が吉川作品を理解するのは難しいから、連れてこられた編集Yさんはさぞかし退屈だっただろう。でも、彼はいま、自分も人の親になって、自分の父親の気持ちがわかり始めてきたという。
山に入り込んでいく道は、少しずつ傾斜を増していき、コーナーも増えていく。
RVRは、速くはないが、着実にひとつずつコーナーをクリアしていく。そうした時に運転しやすく感じるのは、やはり、最初に乗った時に感じたドライビングポジションの自然さだろう。
レーシングドライバーのようにコーナーを“攻める”わけではないが、車両感覚がつかみやすいボディと、ナチュラルなハンドリングによって、軽快にコーナーをクリアしていく。
ただ、さきほどまでの一般道を走っていた時には気付かなかった面も出てきた。
エンジン回転の上下に対するCVTのレスポンスが、あまり良くない。一般道で、エンジン回転を一定に近く保ちながら走っていた時には気付かなかったが、コーナーを前にしてパドルでシフトダウンを行ってエンジンブレーキを用い、減速する。
コーナーを回りながら、次のコーナーに向けて加速する際に、エンジン回転はすぐに上がっていくのだが、クルマのスピードがすぐには反応しない。一拍置いてから、加速する。ホンのわずかなタイムラグなのだが、じれったい。
CVTは、自動的に幅が変化するコマをふたつ合わせたようなホイールをエンジン側とタイヤ側に配し、エンジンからの出力を無段階にタイヤ側に伝える構造を有している。
トルクコンバーターを用いたオーソドックスなオートマチックトランスミッションでは避けて通れない、エンジン回転と駆動力とのスリップが存在しない点が大きなメリットで、燃費にも貢献しているのだが、エンジン回転と車速の上昇との間にタイムラグが生じるという悪癖がある。
初期の頃のCVTでは、それが顕著だったが、各社改良に成功し、あまり気にならなくなっていた。
RVRのCVTも、エンジン回転が頻繁に上下動しない一般道ではそれが気にならなかったのだが、ワインディングロードでは少し気になった。改良を期待したい。
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