ダイハツ ハイゼットカーゴの燃費を計測|軽商用1BOXバンの実燃費ってどのくらい!?(3/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:和田清志・オートックワン編集部
ダイハツ ハイゼットカーゴ 実燃費レポート|郊外路編
■ダイハツ ハイゼットカーゴ 郊外路での実燃費:18.0km/L
空いた郊外路をトコトコと走らせるのにぴったりなエンジン特性
雨がしとしと降り注ぐ午後10時頃の郊外路。道中は比較的信号も少なく、他に走る車も少ないから、50km/h前後の法定速度域でのんびりと”流す”感じになった。比較的起伏も少ないコースということもあり、燃料消費量をテストするにはかなり良い道路状況でテストすることが出来た。
ダイハツ ハイゼットカーゴ 郊外路での実燃費は18.0km/Lとなった。
そしてハイゼットカーゴのエンジン特性も、こうした田舎道を急がず慌てずとことこ走らせるのに程よい感じ。やはり軽自動車は日本生まれ日本育ちの乗り物なんだなあ、を改めて実感する。
こうした地方を中心に、最近は高齢者の事故が社会問題となっている。しかし実際のところ、公共交通機関も手薄な地域では自家用車に頼らざるを得ないのも事実。1家庭1台どころか、ひとり1台をそれぞれ保有する地方では、導入コストも維持コストも安い軽自動車は欠かせない存在だ。
今回のハイゼットカーゴのマイナーチェンジで追加された安全運転支援システム”スマアシ3”の自動ブレーキや誤発進抑制機能が、軽がないと困る多くの方々に一刻も早く行き渡ることを切に願いたい。
ダイハツ ハイゼットカーゴ 実燃費レポート|高速道路編
■ダイハツ ハイゼットカーゴ 高速道路での実燃費:18.1km/L
およそ80km/hを上限に計測、100km/hまで出していたらまた違う結果になっていた!?
雨の夜、都内から郊外へ向かう高速道路は閑散としていたこともあって、燃費を意識し80km/hもしくは制限速度で左車線走行をキープ。穏やかな走りを心掛けた。その結果が18.1km/Lと、JC08モード燃費の17.8km/Lとほぼ同等な記録となった。
タコメーターが備わらないので80km/h走行時の回転数などは不明ながら、4速ATは比較的ローギアードな設定なのかエンジンはそれなりに回っている印象。晴天時ではないのでハッキリ断言は出来ないが、そのあたりまでの領域なら「うるさくて疲れる」というほどの騒音ではない。ただ660ccノンターボエンジンのキャパとしては、この辺りが安心して使える領域の上限なのだろう。
例えば80km/hキープのまま登り坂で再加速する際などにアクセルをさらに踏み込むと、エンジンはより騒々しくなる。つまり回転数が上がり燃料消費量が増える。また昼間の交通量が多い状況ではもう少し速い流れに乗らなければならず、エンジンは常時さらに回すことを考えると、やはりイッキに燃費も悪化しそうだ。さらに軽1BOXの箱型ボディは速度を上げた分、空気抵抗も明確に増していく印象もある。
つまりハイゼットカーゴの場合、80km/hと100km/hのたった20km/h差でも、燃費は思った以上に変化がありそうだ。また機会があれば100km/h走行での燃費計測も再度挑戦してみたい。
なお試乗当日はさほど風も強くなかったため、海上を橋で渡るアクアラインなどで横風にあおられるような印象は特になかった。
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