メルセデス・ベンツ E250CGI 500km実燃費レビュー【総評編】(2/2)
- 筆者： 金子 浩久
- カメラマン：オートックワン編集部
好燃費で長距離も全く疲れず、高い満足感が得られる
それにしても、疲れないクルマだ。日本国内で500kmもクルマで走ると、肉体的にも精神的にも疲れるものだが、クルマによる違いがこんなにも大きいものだと多少は予想していたが、今回のE250CGIで初めて知った。
100kmに満たないような、都市内での移動では疲れないクルマでも都市間の、ましてや500kmもの長距離では疲れが蓄積するのが当たり前だと思っていた。
実際、この連載で500km走ったクルマからは、程度の差こそあれ、東京に戻って来た時にはどれも疲れを感じたものだった。
それらを思い出すと、E250CGIは別格だ。これだけ疲れなければ、長距離も苦にならない。
長距離を走れば走るほど、好燃費の有り難味も増してくる。好燃費が長距離移動のために存在し、長距離移動のためにあらゆる機能が抜かりなく作られている。
そして、Uターンについて触れたように、E250CGIは長距離だけでなく、短距離だって別に不得意なわけでない。サイズさえ気にならなければ、使い易いクルマだ。
使い易ければ満足度も高く、ずっと乗り続けようという気にもなってくるだろう。こういうクルマを長く乗ることも、“エコ”と呼べるのではないだろうか。
E250CGI ブルーエフィシェンシー 燃費結果
0-100km：区間燃費11.9km／L 総合燃費11.9km／L（サンシャイン～練馬IC～関越 駒寄PA）
100-200km：区間燃費10.6km／L 総合燃費11.3km／L（関越 越後湯沢IC～国道353～十二峠越え）
200-300km：区間燃費9.9km／L 総合燃費10.8km／L（津南町～飯山市～長野市～更埴IC）
300-400km：区間燃費9.3km／L 総合燃費10.4km／L（更埴IC～松本市～長野道～中央道 八ヶ岳PA）
400-550km：区間燃費9.3km／L 総合燃費10.2km／L（中央道 八ヶ岳PA～首都高4号～靖国通り～池袋サンシャイン）
（※ 今回だけ550kmとなりました）
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モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』（１～４）、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る
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