トヨタ プリウス 実燃費レビュー【vol.5 400-500km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
開放的でリラックスできる後席シートと、気になるAピラー
国道138号からスバルラインへ。
今度は、山梨県側から富士山の五合目へ向かう。後席に移り、運転をS編集長に変わってもらう。
インサイトとの違いは明らかだ。頭上空間、膝前空間ともにプリウスの方が上だ。2名ないしは3名の後席乗員を乗せることをよく吟味して空間設計が行われている。
穴蔵に潜り込んだようなインサイトとは違って、開放的。
また、単に空間が広いだけでなく、ルーフとサイドウィンドウの形状が優れているために、乗り降りの際に、頭をブツける心配がない。リラックスできる後席だ。
だが、シートは貧弱だ。座面のクッションが薄く、身体を支える力が弱い。尻が底付きしている。
路面状況や加減速とコーナリングなどクルマの挙動による動きから、無意識のうちに身体を自分で支えていることに気付く。もっと身体を支えてくれないと、ある程度の距離と時間を乗せられていると、疲労の度合いが強くなるのではないか。
五合目は、新五合目と変わらず、風と霧に見舞われていた。そして、もっと寒い。半袖シャツ1枚のS編集長は、震え上がっている。
小御岳神社にお参りして、早々に引き上げる。運転を代わって、スバルラインを下る。
「アレッ、シートが後席と変わらない!?」さっきまで座っていた後席のシートの貧弱さを嘆いていたが、あらためて前席に座り直してみると、前席もそれほど変わらない。
やはり、座面のクッションが薄目で、サポート力が不足しているのだ。尻、太腿、膝裏を下から支えるクッションのサポート力が弱い。スバルライン下りの、連続するコーナーをクリアしていくたびに、自分の身体が座面に喰い込んでいく。
再び運転を始めて、さっきは気にならなかったことが気になってきた。
運転席側のAピラーである。径の小さいコーナーを回る時に、進行方向の視界を妨げる。
プリウスは、それを見込んでか、ドアミラーとAピラーの間に開閉不可能な三角窓を設けているのだが、あまり役には立っていない。
Aピラーは横方向の視界も縦方向の視界も、コーナリング中に同時に遮ってしまう。なぜならば、Aピラーの付け根が、木の根っ子のようにけっこう大きいのだ。気になり出すと、無視できなくなる。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。