【燃費】ホンダ オデッセイガソリンモデル 燃費レポート/永田恵一(1/5)
- 筆者: 永田 恵一
昨年10月にフルモデルチェンジし、5代目となった「ホンダ 新型オデッセイ」。
ミニバンのパイオニア的存在であったオデッセイだが、新型の生い立ちは若干複雑で、そこを紐解くには少し前のホンダのミニバンラインナップからおさらいしなければならない。
新型オデッセイ登場までのホンダのミニバンラインナップは、下から5ナンバーミニバンの「フリード」「ストリーム」「ステップワゴン」、7人がきちんと乗れてステーションワゴンの性格も持つ3ナンバーミニバン「オデッセイ」、エスティマやアルファード&ヴェルファイア、エルグランドのライバルであった上級ミニバンの「エリシオン」と、豊富なラインナップを抱えていた。
しかし、オデッセイは全高の低いミニバンに対する需要が減少し、エリシオンもモデルの古さなどの要因により、2台とも販売面では不振となった。
そんな事情もあってオデッセイとエリシオンは統合されることになり、上級ミニバンというジャンルとしては需要が期待できるエリシオンをネームバリューのある“オデッセイ”という車名を引き継いで生まれたのが新型オデッセイだ。
実質的にエリシオンの後継車という印象の強い新型オデッセイだが、大きな特徴もオデッセイ1台でラージクラス全体のライバル車となり得ることだろう。
というのも、新型オデッセイの全高は先代オデッセイに対して150mmアップの1,695mmだが、新型オデッセイに一番近いのはエスティマの1,730mmで、エリシオンの1,790mm、エルグランドの1,815mm、アルファード&ヴェルファイアの1,890mmに比べて格段に“低い”。
しかし、新型オデッセイはミニバンの室内空間を図る重要な数値である室内高でアルファード&ヴェルファイアの1,400mmには及ばないものの、エスティマ(1,255mm)、エリシオン(1,265mm)、エルグランド(1,300mm)を上回る1,325mmを確保。
つまり、新型オデッセイは比較的低い全高で広い室内空間を実現しているのだが、これには「超低床プラットフォーム」と呼ばれる新しいプラットフォームの採用が大きく貢献している。
パワートレーンは全車に新設計となった2.4リッター直4エンジンと、変速幅を従来に比べて大幅に広げたCVTの組み合わせが搭載される。エンジンは数値こそ標準モデルに搭載される通常のポート噴射タイプで173馬力から175馬力に上がった程度で大きな差はないが、中低速域のトルクが厚くなっていることが注目ポイントだ。
また、オデッセイの大きな柱となっているスポーツモデルのアブソルートにはレギュラーガソリン指定で最高出力190馬力(FF車、4WDは185馬力)を発生する直噴エンジンが搭載される。
その他の燃費向上技術としては主力グレードにアイドリングストップと、エアコンの構成部品の1つであるエバポレーターに走行中冷気を蓄えることでアイドリングストップ中に冷気が出る時間を延ばし、アイドリングストップ時間の延長に寄与する「蓄冷エバポレーター」を装備。
結果、JC08モード燃費では2.5リッター級エンジンを搭載するラージクラスのミニバンとしてはダントツとなる「13.8km/L」(標準モデルの8人乗り、FF車)、アブソルートの8人乗りFF車では「14.0km/L」という数値をカタログに載せる。
ミニバンで重要な2列目シートは、主要グレードに3人掛けのベンチシート(乗車定員8名)と、左右独立のプレミアムクレードルシート(乗車定員7名)が設定される。
特にプレミアムクレードルシートは飛行機のファーストクラスのような造りとなっており、新型オデッセイの大きなセールスポイントの1つでもある。
今回の実燃費テストでは、新型オデッセイの標準モデルでは最上級グレードとなる「G・EX」の7人乗り・FF車(345万6,000円、JC08モード燃費13.4km/L)を起用した。
テストはゴールデンウイークの谷間となった5月1日(木)の正午にスタート、19時半ごろに帰京するというスケジュールで行った。テスト中の天候は晴天であったが、雨上がりであったこともあってか湿度は高めでエアコンは常時作動し、最高気温もこの時期としては高めの25℃。道路の状況はゴールデンウイークの谷間ということあってか、全体的に順調な流れであった。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
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