【燃費】日産 新型スカイライン(ハイブリッド・V37型)燃費レポート/永田恵一(2/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:和田清志/永田恵一
日産 新型スカイライン(ハイブリッド・V37型)燃費レポート【高速道路編】
まず新型スカイラインハイブリッドの動力性能について、セダンとしての実力は「世界トップクラス」「文句なし」と呼べるほどのものであった。
(実燃費テスト実施前に)高速の合流や追い越し加速の際にアクセル全開を試してみたが、文字通り「シートに押し付けられる加速」が味わえる。これだけパワーがあると、昨今の時代の流れや環境に対する方向性などを考えるとその必要性に疑問を感じてしまうほどである。
新型スカイラインハイブリッドに搭載されているような1モーター式のハイブリッドは、例えばEV走行の最中に追い越しなどのためアクセル全開で加速をする際に、エンジン始動のタイムラグによるレスポンス遅れが気になるところだが、新型スカイラインハイブリッドはエンジンが高出力で300馬力を超えていることや、7速ATの変速がツインクラッチミッション並に速いこともあって、レスポンス遅れは気にならないレベルで加速に移ることが出来る。
その他、高速道路における動力性能として、100km/h程度のスピードでもEV走行が可能なことや、7速での100km/hのエンジン回転数が1,500回転と非常に低く抑えられていることをお伝えしておきたい。
また、当日はアクアライン走行中の横風が非常に強かったのだが、そんな悪条件でのコンディションでも新型スカイラインハイブリッドはステアリングの修正を殆どすること無く走行すること可能であった。これは、ダイレクト・アダプティブ・ステアリングを含むアクティブレーンコントロールの大きな恩恵であろう。
アクティブレーンコントロールに関しては、高速道路の緩いコーナーでステアリングを補舵するように持って動作を確認してみたのだが、クルマ任せでも自分の車線のやや白線寄りをキープする形でコーナーをクリアすることができ、運転支援という意味で非常に高い可能性を感じた。
前方を監視するミリ波レーダーを使った「インテリジェントクルーズコントロール」(先行車追従型、先行車の停止まで機能)も、高速道路では加速、減速ともに実にジェントルで、他社と比較して「運転が上手」な部類であった。
欲を言えば、クルーズ中の車間距離を3段階から選ぶことが出来るのだが、最も短いと近過ぎてしまい、2番目にするとやや間隔が開き過ぎと感じたので、その辺りが今後改善されていくことを望みたい。
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