メルセデス・ベンツ SL/SLK/CLS 新車発表会速報
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SL・SLK・CLS 同時にフェイスリフトを発表
メルセデス・ベンツは26日、最高級ロードスター“SLクラス”と、2シータースポーツカーの“SLKクラス”、そしてエレガント・スポーティ・セダンの代名詞と言われる“CLSクラス”の、一挙3台のビッグマイナーチェンジ発表会を六本木で行い、報道人に初公開した。
今回の3台で、最も注目を集めたのは、名車といわれるガルウィングの300SLのデザイン・アイデンティティと、現代のメルセデス・ベンツデザインの哲学を融合させた、SLクラス 5世代目フェイスリフト・バージョンだ。この New SLクラス、フロントグリルをはじめ、ライト周りの変更、そしてインパネ周りが、より高貴にお色直しされている。またエントリーモデルとなるSL350は、3.5Lエンジンに約40psアップとなる専用チューニングエンジン+自動スロットルブリッピング機能を採用したトランスミッションを搭載し、SL550やSL600にも負けじ劣らずの、スポーティなドライビングを楽しめる。
SLKクラスは、2004年から2008年4月までの累計販売台数を、約5,500台としており、競合車種クラスの約3割を占めるポジションを確立している。 変更点は、エクステリアデザインをよりスポーティにブラッシュアップを施した点と、エンジン性能の大幅強化、新開発のダイレクトステアリングによる走行性能の向上である。このサイズとしては、まとまり感をはじめ、全体の完成度が非常に高いクルマである為、今回のフェイスリフトも納得のいく出来栄えを見せる。SLKのユーザーの約20%は女性である点からも、インテリアの装飾に高級感をふんだんに散りばめたスタイルとなっている。
そして、完璧なまでのグッドバランスを誇る、クーペとセダンの融合体であるCLSクラス。日本での総販売台数は11,000台を記録し、全世界総販売台数では130,000台という数字を叩き出している。 今回のCLSのフェイスリフトで目立った変更点はないが、SLやSLK同様のCOMANDシステムと、3スポークスポーツステアリング+メータークラスターを装備し、よりスタイリッシュなインテリアとなっている。
メルセデス・ベンツ日本のハンス・テンペル社長は、「我々が提供する車は、常に時代ごとのドリームカーとして認知されてきた。SL、SLK、CLS、どれもターゲットユーザーは人生の成功者である。また、もちろん今回の3車種は、ブランド力、性能、そして既に現在無視できない燃費対策も万全である。低迷する日本の自動車市場全体の活性化に貢献できればと思う。我々はこれからも“生きる伝説”と呼ばれるような、そんな車を提供していきたい。」とコメント。自動車を産んだメーカーとしてのカルチャー、そして哲学をこれからも示して行きたい考えを述べた。
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