メルセデス・ベンツ 最新予防安全システム「レーダーセーフティ」体験試乗レポート(1/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:オートックワン編集部
メルセデス・ベンツの最新予防安全システム、日本上陸!
激しく進行する高齢化。同時に増加する高齢者による交通事故。たとえばすぐ目の前を走っていたご老人の自転車が、いきなりバランスを崩して車道側に倒れてきたとして、あなたは何歳までそれを避けられると思いますか?
実は取材日の朝、それに近い出来事があった。甲州街道を普通に走行中、右側の陸橋の影から、いきなり軽ワンボックス車が飛び出してきたのだ!「げえっ!!」パニックブレーキで事なきを得たが、自分はいつまで今と同じことができるだろう、と思わずにはいられなかった。自分や家族の身も守りたいが、なにより人を殺したくない! 最後は先端メカに頼るしかないかも! ということで私は、「60才になったら自動衝突回避ブレーキ付きのクルマ」と密かに思っています。
自動衝突回避ブレーキ装着車は、現在、ボルボとスバルが発売している。ボルボは「シティセーフティ」、スバルは「アイサイト」という名前だが、どちらも前方の障害物を感知すると、時速30キロ以下なら停止、それ以上でも自動ブレーキによって減速→衝突速度を落とし、衝撃を和らげるという機能を持っている。
ボルボはレーザー、スバルはカメラ、メルセデスは?
ところで、クルマの安全性というキーワードでは、ボルボとともにメルセデス・ベンツの名前が思い浮かびますよね?なぜベンツはこれを導入しないのでしょう。
実は本国では、すでに6年前から実用化されていたのです。ただベンツのシステムは、レーダー(電波)を使うタイプ。これが日本の電波法に引っ掛かって、ずーっと導入できずにいたのですね。ちなみにボルボはレーザー、スバルはカメラを使っているのでOKでした。しかしこのたび、ついに認可が下りて、日本市場に大々的に導入されることになりました。
ちなみに、何で電波法に引っ掛かっていたかというと、ベンツが使う電波が、電波望遠鏡の電波と同じ周波数帯で、それに干渉する可能性があるから。よって、長野県の野辺山付近など、電波望遠鏡施設のある周辺では、自動的にこの機能がカットされます。だから野辺山の近くでは使えません!
ただこのシステムは、最初から「危機回避のサポート機能」で、基本的には危機は自分の運転で回避せにゃいけません。「助けてくれることが多いけど、絶対的なものじゃない、頼り切っちゃいけない」というのは他社製品も同じで、その覚悟は必要です。
ところで、ボルボはレーザー、スバルはカメラで、なんでベンツはレーダーなのか。それは、「レーダーが一番認識率が高いから」。レーザーやカメラは、雨や雪、真っ暗闇など、苦手な状況があるんだよね。レーダーはそれが一番少ない、とベンツ様は仰ってました。
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