メルセデス・ベンツ GLクラス 海外試乗レポート(1/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:ダイムラー・クライスラー日本株式会社
アメリカマーケットを狙う3列シート高級SUVモデル
今年のデトロイトショーで姿を見せた、メルセデス・ベンツGLクラス。その国際試乗会がカリフォルニアはナパバレーで開催された。
サンフランシスコ市内のホテルを起点に、海岸沿いを北上しナパに向う、高速あり、ワインディングあり、典型的なアメリカの田舎町ありのコース。太陽が燦燦と輝くカリフォルニアのイメージとはほど遠く、雄大で険しい大自然と、まるで北イタリアのワイン産地のように快適で肥沃な土地が、GLクラスに乗るわれわれを出迎える。季節はちょうど雨季。そぼ降る雨も、新しいGLクラスを試すには好都合とばかり、安心感に包まれてアクセルペダルを踏みしめた・・・。
新型GLクラスは、Gクラスの後継モデルではない。Gクラスの人気は未だに高く、アメリカ市場では正式に販売ネットワークに載ってからまだ日が浅いということもあって、まだまだ需要が衰えない。ハードオフローダーそのものの種類も少なく、貴重な存在だ。
日本でもそれは同じで、しかもG55AMGが最も売れているというのだから、ここで生産を止めればみすみす儲けを捨てるようなもの。というわけで、27年選手のGクラスではあるが、とりあえず2010年まで、これまでどおりオーストリア・ジュタイアの工場で生産継続と相成った。
だとすれば、新しいGLクラスが担う役割は何か。狙いはもちろん、アメリカマーケットだ。ご存知のように、現行型2代目MLクラスは2列シート5名乗車のSUVである。旧型のように3列シートのオプションがない。しかし、アメリカでは3列シートモデルの需要がかなり高い。お母さん連中が持ちまわりで学校やスポーツ施設へ子供たちを送迎する、いわゆるmama’s-car(サッカー・マム)ニーズである。
その昔はでっかいステーションワゴン、ちょっと前までミニバン、そして今やSUV。新型GLクラスのアメリカ仕様では3列シートモデルを標準とすることで、その市場を狙ったのだった。
旧MLクラスの3列シートモデルでは得られなかった、7座席すべての快適性を高めること、より使い勝手に優れたラゲッジスペースを手に入れること、安定感あるドライバビリティを得ること、が新しいGLクラスの狙いと言っていいだろう。
いわばMLクラスの3列シートロング版であり、ハードオフローダーのGクラスとはまるで違う性格といえる。プラットフォームも現行MLクラス、Rクラスと共有している。つまり、北米タスカルーサ工場にて生産されるモデルだ。
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