メルセデス・ベンツ GLクラス 海外試乗レポート(3/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:ダイムラー・クライスラー日本株式会社
締めるべきところを締めた非常に快適な走り
エンジンラインナップは4種類。モデル販売量全体の8割を占めると予測されているディーゼルが2種類(320CDIと420CDI)、そしてV8エンジン2種類(450と500)だ。注目のブルーテックディーゼル搭載車もアメリカ市場へは近々に導入される予定だという。
試乗に供されたのは、GL450。新世代V8DOHCエンジンの第2弾で、4.6Lの排気量から340hpを発揮する。7Gトロニックが組み合わされた。ちなみにGL500はSクラスと同じ5.5L 388hpエンジン。
GLクラスには2種類のサスペンションセッティングが用意されているという。アメリカ市場向けと欧州・日本市場向けだ。前者の方が若干ソフトで、ロールを適度に感じさせる乗り心地重視のセッティングらしいが、極端に違わせたわけではないという説明も受けた。
そのことは、アメリカ仕様に乗ってみても明らかで、いわゆるアメリカンでだらだらした乗り味では決してなく、締めるべきところを締めた、非常に快適な走りが楽しめた。日本仕様のMLクラスが、どちらかと言えば外枠のかっちりと効いた軽快感ある走り味を身上とするのに対して、あくまでもゆったりとしていて、はっきりと差別化できている。
ちょっとしたワインディングでは、さすがにロールの後追いを感じるが、そういう場所でしゃかりきになって走るクルマではない。街乗りでの心地よさと、高速道路での不安のない安定感があるのだから、それでよしとしたい。こと乗り味に関して言えば、欧州・日本仕様は未験ながら、アメリカ仕様のセッティングでも十分日本の道路事情に合っていると思う。
4.6Lエンジンの仕上がりも悪くない。アメリカ仕様ということもあってか、ゴロゴロゴロとV8らしく"さえずり”ながらのクルージングで、なおかつそこからのピックアップはさすが最新エンジンと感心するシャープさをみせる。5.5Lほど爆発的な瞬発力こそないが、巨体を不満なく引っ張る力は申し分ないものだった。
ちなみにこの450ユニットは他モデルへの搭載も予定されている。
アメリカでの試乗ということで、そもそも物理的な大きさに抵抗を感じることはなかったが、乗っていてむやみに大きさを意識することもなかったから、日本の道でも苦もなく乗れる気がする。メルセデスはとかく大きい方が魅力的だと思う人が多い。使える高級大型SUVとして、特に都会ではMLクラスを超える人気を博するかも知れない。
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