メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ 試乗レポート/松田秀士(3/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:小宮岩男
E350クーペは十分以上、E550クーペは強烈なフィーリング
メルセデスの最新環境テクノロジーである、ブルーエフィシエンシー・テクノロジーによって燃費効率が改善されたというエンジンは、セダンを踏襲してE350に272ps/350NmのV6を、E550には387ps/530NmのV8エンジンを搭載している。
ブルーエフィシエンシー・テクノロジーとは、燃費に貢献する量産車トップレベルのCd値0.24(セダンは0.25)や、最大17%の転がり抵抗を低減したECOタイヤ、バッテリーが80%以上充電されているときに作動を休止する省エネルギータイプのオルタネーター(発電機)、ガソリン供給量を細かく制御する燃料ポンプ、ステアリングのアシスト量を細かく制御するECOパワーステアリングポンプなど、駆動ロスを軽減して燃費を改善するテクノロジー一般を指している。
さて、フィーリングはセダンに比べて約40kg軽いE350クーペでも必要十分以上に速いが、約140kgも軽量なE550クーペではなかなか強烈なドライビングプレジャーを持っている。
排気音を含めてとてもスポーティーで、低回転域のスムーズさはもちろんのことだが高回転域でのパンチとどこまでも伸びるような抜け感が素晴らしい。
E350クーペの低速域も十分なレベルだが、こちらはやはり最高出力を発生する6,000rpmレベルまで回すことでクルマが生き生きとしてくる。
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