マツダ 新型ロードスター(ND・4代目)新型車解説/永田恵一(4/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:オートックワン編集部
マツダ 新型ロードスター(ND・4代目)新型車解説/永田恵一
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新型ロードスターのホイールにみる、軽量化の好循環

サスペンションは3代目ロードスターと同じ形式ながら、新設計のフロント/ダブルウィッシュボーン、リア/マルチリンクとなります。このサスペンション形式は初代、2代目ロードスターの四輪ダブルウィッシュボーンから続く、アライメント変化(タイヤの接地の状況の変化)が少なく、購入後のセッティング幅が広いなどのメリットがある代わりに、その分部品点数が増えるためコストは嵩むというデメリットもあるので、個人的には“高級なサスペンション形式”と呼んでいるものです。

価格も重要となってくるライトウエイトスポーツカーというジャンルのクルマで、相変わらず高級なサスペンションを使っているというのは本当に凄いことだと思います。

マツダ 4代目 新型ロードスター(ND)

もう1つ、足回りで注目したいことがあります。マニアックではありますが、発表会でのお披露目で気付いている方も多いと思われますが「ホイール」です。

ロードスターのホイールは、初代と2代目までは現代のコンパクトカーが多く使っている「4穴」、3代目はRX-8と共通部分が多かったなどの事情もあったのか「5穴」だったのが、先駆けて公開されたベアシャーシと同じように4代目の新型ロードスターは「4穴」に戻りました。

このことは、「軽量化されたのでホイールナットも4穴で強度も十分、コストも安いし」という軽量化の好循環の1つと言えそうです。

新型ロードスターに搭載されるエンジンは公表されていないので・・・大胆予想!

マツダ 4代目 新型ロードスター(ND)

タイヤサイズは、諸元表によると「195/50R16」(確認できたクレイモデルのタイヤの銘柄は横浜ゴムのアドバンスポーツ)で、15インチタイヤを履くグレード(外径が近いのは185/60R15)の設定も望みたいところです。

エンジン、トランスミッションといったパワートレーン系は今のところ「エンジンはロードスター用に縦置きにして専用チューニングを施した直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」、トランスミッションは新設計で専用チューニングを施した「6速MTとAT」という情報しかないので、予想してみたいと思います。

エンジンは、今マツダにあるSKYACTIV-Gはすべて4気筒の1.3リッター、1.5リッター、2リッター、2.5リッターとなりますが、前述した100kg以上の軽量化のことなどを考えると、エンジン重量が軽い1.5リッター(アクセラに搭載されるエンジンで最高出力111ps、最大トルク14.7㎏・m、レッドゾーンは6,500rpm~)もしくは1.5リッターを排気量アップした1.6リッターと予想します。

専用チューニングは、展示されていたクレイモデルのタコメーターが8,000rpmスケールの7,000rpmからレッドゾーンに見えましたので、高回転化とスポーツカーということでハイオクガソリン化といったところなのではないでしょうか。

数値的には期待も込めて1.5リッターなら125ps/15.5㎏・m、1.6リッターなら130ps/16.3㎏・mで、車重が1トンならパワーウエイトレシオは7kg台後半~8kgとなります。パワー、車重とも私が辻褄を合わせるようにしている感もありますが、この値なら歴代ロードスターが追い続けた初代ロードスターに非常に近いパワーと車重の関係になります。

また、アクセラの1.5リッターはエンジン音がなかなか気持ちいいものでしたので、ロードスターに搭載された場合にも歴代ロードスターのようなタイプやそれとは違ったタイプのどちらでも構いませんので、良い音を聴かせてくれることも期待したいところです。

なお、ロードスターとアルファロメオ向けFR車は、プラットフォームは共用ですがエンジンはそれぞれのものを使うと発表されています。アルファロメオ向けの方はジュリエッタなどに搭載される4気筒の1.4リッターターボが有力のようです。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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