マツダ 新型ロードスター(ND・4代目)新型車解説/永田恵一(2/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:オートックワン編集部
歴代ロードスターと同様に、長いモデルサイクルでも飽きることのないデザイン
スタイルは、筆者個人としてはあまり良し悪しを気にしない性格というせいもあるのか、9月4日の発表会で公開された実車を目の当たりにした時には、さほど強い印象を受けなかったというのが正直なところです。
しかし写真で改めて見返してみると、大きく張り出した前後フェンダーなどにスポーツカーらしさ、最近のマツダ車のデザインテーマである魂動(こどう)という言葉に相応しい力強さを感じるようになり、歴代ロードスターのエクステリアが時間が経つにつれて印象が良くなっていったように長いモデルサイクルでも飽きることのないデザインなのではないかと思います。
また、歴代のロードスターはボンネットが低いクルマではありましたが、4代目の新型ロードスターはこれまで以上にボンネットが低く設定されています。
昨今、衝突安全性の1つの要素である万が一、人を跳ねてしまった時の人へのダメージに対する法規である歩行者保護も年々厳しくなっていることを考えると、このことも賞賛できる点の一つでしょう。
もしかすると、4代目の新型ロードスターも現行型の3代目ロードスターと同様に「アクティブボンネット」(走行中、ボンネットに衝撃を感知した際にボンネット後方を持ち上げ、エンジンや構造物との空間を確保して人への被害を低減する)のようなデバイスが装備されているのかもしれません。
そのタイトさに関しては、同発表会で来場者の中から抽選で車内乗車に選ばれたユーザー(現在、3代目ロードスターを所有)が、「3代目より引き締まったように感じる」と語っているのに加え、資料には「ヒップポイントも下がっている」という記述があり、コックピットの雰囲気に関しても期待出来そうです。
ロードスターがオープンカーであることに対応したインテリアにおけるオープンエアモータリングについても、日本における“オープンカーの老舗”らしく「ソフトトップを着座姿勢からでも楽に開閉操作できる」という記述が資料に載っていることや、オープン状態の写真に頭上の風の巻き込みを軽減する「エアロボード」が見えるなど、良く配慮されているようです。
また個人的な経験では、ロードスターはヒーターの効きが強力だった記憶があり、冬場でも快適なオープンエアモータリングが楽しめるのは確実でしょう。
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