マツダ CX-5 SKYACTIV-D 鹿児島縦断ロングドライブインプレッション/安藤修也(2/3)
- 筆者: 安藤 修也
- カメラマン:オートックワン編集部
なにせ、ガソリンエンジン搭載モデルの印象がすごくよかった。首都高速をひらりひらりと自在に走れたのだ。ステアリング操作への反応はリニアだし、クイクイとよく曲がる。さらに、他の同クラスのSUVと比べて挙動の乱れも少ない。
いうなれば“固めの足まわり”なのだが、それもドライバーにとってはベストなセッティング。他方で、後席に乗るとコツコツと首都高の継ぎ目の段差なんかにいちいち違和感を覚えるが、BMW3シリーズの足まわりに不満を言う人は少ないだろう。
ギリギリまでおしっこを我慢してる人が後席に乗ったらちょっとツラいかもしれないが、これはドライバーズカーなのだ。もちろんガソリンエンジン自体の加速感に不満を抱くこともなかった。都市高速では……。
今回の試乗コースは、ワインディングあり都市部のストップ&ゴーあり、高速道路ありと変化に富んでおり、そのすべてを味わいながら燃費測定することができた。
最初にガソリンエンジン『スカイアクティブG2.0』搭載車を試乗する。
改めて外から見ると、1840mmもある全幅や1705mmの全高はだいぶ大きく見える。しかし実際に乗り込んでみると、着座位置が高くて見晴らしがいいので、さほど苦にならないサイズ感である。慣れれば若奥様でも(若くなくても)十分乗り回せるサイズだろう。
まずは一般道。都市部からワインディングへと好印象を持ったまま走り抜けた。出だしのシャープさはあいかわらず。混雑していない都市部の道路ではスムーズかつマイルドな走りをみせる。ただしワインディングの上り坂にかかって、エンジン回転が2000回転を超えたくらいで、クルマが坂を登っていかない感覚をおぼえた(実際は登っている)。若干力の抜けた感覚に陥るのである。ちなみに、ここまでの燃費はリッター12.7km。
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