マツダ 新型ビアンテ GRANZ-SKYACTIV 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)

マツダ 新型ビアンテ GRANZ-SKYACTIV 試乗レポート/渡辺陽一郎
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クルマ好きにはぜひ知ってもらいたい!

マツダ ビアンテSKYACTIV

こういった「不可能を可能にする」事例は、自動車という商品では、さまざまな部分に見受けられる。ビアンテの場合、それが居住空間と外観デザインという分かりやすい部分で発生しており、車両開発の難しさを示す格好のサンプルにもなっている。

だからこのビアンテの事例は、クルマ好きの読者諸兄にはぜひ知っていて欲しい。車両開発には程度の差こそあれ「不可能を可能にする」作業がつきまとい、特にマツダの場合、素直に取り組む傾向が強い。それなのにビアンテがなかなか売れない悲哀まで含め、マツダというメーカーがいとおしく感じられるのだ。

ちなみに売れ行きに差が付いた3つ目の理由は、メーカーとディーラーが販売に力を入れないこと。新年の「初売り」フェアでデミオ「13C」が89.8万円!プレマシー「20E」(改良前)にナビを付けて159.8万円! などと大安売りをやれば、ますますビアンテが埋もれるのは当たり前だ。となれば普通のメーカーならビアンテを放っておくが、冒頭で触れたようにマイナーチェンジを施した。これもマツダらしい素直さで、ファンの琴線に触れるところだろう。最も注目すべき変更点は、スカイアクティブ技術の投入。エンジンは「スカイアクティブG・2.0」に切り替わり、ATも6速タイプの「スカイアクティブ・ドライブ」を新採用した。

内装では、操作を分かりやすくする配慮も施す

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動力性能は最高出力が151馬力(6000回転)、最大トルクは19.4kg-m(4100回転)。変更前の数値に比べると、最高出力が1馬力高まっただけだが、発生回転数は2000回転下がった。最大トルクも数値は同じだが、発生回転数は4000回転も下げている。つまりは実用回転域の駆動力を高めた。そしてATは5速から6速になったから、動力性能の有効活用を可能にしている。

JC08モード燃費は変更前が12.4km/L(アイドリングストップ装着車)で、変更後は14.8km/L。数値の向上は2.4km/L、比率にすれば19%だから燃料代の節約効果も大きい。エコカー減税率は従来の50%から免税(100%)になり、減税合計額は最廉価の「20Cスカイアクティブ」(車両価格は227万8500円)で12万7600円、最上級のグランツスカイアクティブ(259万8750円)で14万1300円の減税になる。

グレード構成では、内外装をスポーティーにアレンジした前述のグランツスカイアクティブを設定。ディスチャージヘッドランプなども標準装着する。

内装では、2列目シートのロングスライド機能を改善。スライドの途中で固定する時の細かな調節を可能にした。2列目のスライド用レバーを赤色にして、操作を分かりやすくする配慮も施した。

一方、従来の2.3リッターエンジン搭載車と、17インチタイヤは廃止している。

今回の変更でも足まわりは変わらず、16インチタイヤを含めて全グレードにわたり共通化された。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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