新型「レクサス RX」やっぱり“ド派手”なスピンドルグリルを採用! [詳細解説・フルモデルチェンジ](2/3)

新型「レクサス RX」やっぱり“ド派手”なスピンドルグリルを採用! [詳細解説・フルモデルチェンジ]
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2リッター直4ターボが新たにラインナップ

レクサス RX200t

エンジンは2リッター直列4気筒ターボ、3.5リッターV型6気筒ハイブリッドという組み合わせだ。

先代RXに設定のあった2.7リッター直列4気筒、3.5リッターV型6気筒のノーマルエンジンは廃止された。新たに加わった2リッターターボは、レクサス NX、IS、RC、さらにクラウンアスリートにも採用されている。

レクサス RXのグレード名はほかのレクサス車と同じく200tとされ、動力性能は最高出力が「238ps(4,800~5,600rpm)」、最大トルクは「35.7kg-m(1,650~4,000rpm)」に達する。高回転域の得意なエンジンではないが、実用回転域の駆動力は強力で、最大トルクの数値は3.5リッターのノーマルエンジン並だ。

JC08モード燃費は前輪駆動の2WDが「11.8km/L」、4WDは「11.2~11.4km/L」。特に優れた数値ではないが、先代RXでは2.7リッターエンジンを積んだ2WDが「10km/L」、3.5リッターV型6気筒のノーマルエンジンは、2WDが「9.1km/L」で4WDは「8.9km/L」であった。なので先代3.5リッターに比べると、新型のRX200tの燃費数値は125~130%に向上している。

レクサス RX450h

ハイブリッドのRX450hは、エンジン型式などは先代RXと共通だが、主要部品は刷新された。

2リッターターボと同様、気筒内噴射と吸気ポート噴射を併用して、レクサス GS450hやクラウンマジェスタが搭載する3.5リッターハイブリッドに近い仕様となっている。

エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力は313ps。先代RX450hは299psだったから数値も高まった。新型RX450hのJC08モード燃費は、2WDと4WDの一部グレードが「18.8km/L」。4WDのバージョンLやFスポーツは「18.2km/L」になる。先代RXは「16.4~17.4km/L」だったので、燃費性能が10%前後は向上した。

なおハイブリッドの4WDについては、従来型と同じく後輪をモーターで駆動する方式を採用している。

プラットフォームを最適化することで操安性を向上

プラットフォームの基本部分は先代RXと共通だ。サスペンションは、フロント側がストラット、リア側はダブルウイッシュボーンでこの構成も変わらない。

ただしエンジンの搭載位置を変更して、フロントサスペンションの造りを大幅に見直した。

スタビライザー(ボディの傾き方を制御する棒状のパーツ)の径を太くして、スプリングを柔らかくするといったチューニングを施し、走行安定性と乗り心地のバランスを向上させている。操舵に対する反応も正確に仕上げた。

安全面では「レクサス・セーフティ・システム・プラス」を採用

安全装備は「Lexus Safety System+/レクサス・セーフティ・システム・プラス」を採用する。これは「Toyota Safety Sense P/トヨタ・セーフティ・センスP」に準じた内容で、センサーにはミリ波レーダーと単眼カメラを使用する。カメラ方式のメリットを生かして歩行者を検知することも可能だ。

また対向車や先行車を検知してハイ/ロービームを切り替えるオートマチックハイビームを標準装備しているが、前方車両や対向車両に光が当たる部分だけを自動的に遮光することを可能にしたAHS(アダプティブハイビームシステム)も全グレードにオプションで装着することが出来る。

このほかドライバーの死角に入る後方の安全確保として、並走車両を知らせるブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラートなども用意された。

クラウンがマイナーチェンジで採用した車両と車両、車両と路上を通信で結び、危険を早期に知らせる「ITS Connect/ITSコネクト」も設定。

これらの進化した安全装備を装着できることも、レクサス 新型RXのメリットだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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