レクサス 新型GS 試乗レポート/藤島知子(1/2)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部/茂呂幸正
個性溢れるアグレッシヴなセダンへと変貌を遂げた新型「GS」
2005年から日本市場で本格展開が開始された高級自動車ブランド『レクサス』。
2巡目を迎えたGSは、そんなレクサスブランドの第2ステージの方向性を占う重要なモデルとなる。彼らはこの7年を振り返り、どんな方向に進もうとしているのだろうか。
日本において、先代GSは日本で販売されていたトヨタ アリストの後継モデルとして登場する形となったが、その落ち着き払ったスタイリングは、BMWやアウディ、メルセデス・ベンツといった独自のブランドの特徴を訴えかけてくる欧州メーカーと比較すると、保守的な印象を与えるクルマだった。
ところが、今回のGSときたらどうだろう。
以前はどこか優等生的だったキャラクターは『アグレッシヴなスポーツセダン』の姿にガラリと変貌を遂げてみせた。
2つの台形を逆さまに組み合わせた大きな開口部をもつ通称“スピンドルグリル”は、ひと目で美男に見える端正な顔立ちというよりは、明らかに個性派の類といえる。
一見するとその強面(コワオモテ)に圧倒されてしまったが、時間の経過とともに馴染んでくるデザインといえるのかも知れない。いずれにしても、この顔つきが今後のレクサスをイメージづけていくそうだ。
エクステリアで注目したいのが、ボディの造形に深い陰影をもたらす最新の塗装技術が取り入れられていること。
新色となる『ソニックシルバー』や『クリムゾンクリスタルシャインガラスフレーク』、『メテオブルーマイカメタリック』のボディカラーに加えて、新車時の色と光沢を長期に渡って維持できるコーティングが全色に採用されている。
これまでのモデルと比較しても、ボディサイドのエッヂや膨らみの陰影がくっきりと映し出されており、全体の質感がグッと上がって見える。
まさに「高級車に乗っている」実感を得られるインテリア
また、インテリアについては、センスよりもコンセプトが勝っていると感じた先代に比べて、今回のGSは本物素材を取り入れながらハイセンスな仕上がりとなっている。
シートはベースグレードに設定されるベージュのファブリック素材のほかに、F SPORT専用の本革シート、version L用には肌触りが柔らかなセミアリニン本革など、グレードによって違う本革素材が標準採用されている点にも驚かされる。
本革シートはブラック、グレー、アイボリーといったオーソドックスな色調のほか、品のあるダークブラウン色のサドルタン、新規開発として鮮やかに彩るガーネット、エレガントなトパーズブラウンの5色も用意。
購入を検討する上では、エンジンタイプや内外装の装備の好みのほかに、インテリアカラーはグレードによって選択肢が限られていることもあり、見栄えを重視する場合、好みのカラーリングが購入するグレードの決め手となることもありそうだ。
細かなパーツの触感や、視覚的に得る質感にこだわることで、「いいクルマに乗っている」と実感させるあたり、GSの高級車としての格がじわじわと増してきていることが分かる。
また、今回は『しっかり使えるセダンを1から見直した』ということで、全長は先代と同じながら、前後のホイールの位置に対して、ボディ全体を10ミリ後方に配置。
前席の背もたれの形状を見直して後席乗員のヒザ周り空間を拡大していたり、ドア上部の開口部を広げてスマートに乗り降りできるような工夫も盛り込まれている。
車内は、乗員へ居住性の良さを感じさせながらも、トランクルームの容量は先代の1.5倍で、ゴルフバッグが4つ詰め込めるスペースが確保されている。
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