ランドローバー レンジローバーイヴォーク 9AT試乗レポート/川端由美(2/2)
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- 筆者: 川端 由美
射程圏内には、6速ATだけではなく、CVTやDCTも
これほど“シフトショック”を気にする背景には、8速ATでも使われるクラッチパックに加えて、2個のドグクラッチを新たに採用しているからだ。それゆえ、変速時に衝撃があるだろうと予想していたのだが、実際に運転してみるとスムーズで狐に摘まれた気分だ。
ZFによれば、3-4速、6-7速の変速時にドグクラッチを開閉するが、エンジンとの協調制御を細やかにすることでシフトショックの発生を押させているという。変速のレシオは9.81(!)と、驚くべきワイドレシオを持つ。
ここでハタと気づいた。「6速ATと比べて10~16%の低燃費化ができる」と書かれたプレスリリースを鵜呑みにして、アイシン製6速ATの牙城を崩すべく投入された刺客か!という先入観を抱いていたとは、視野が狭すぎた。
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