レンジローバー・ディスカバリー4 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:小宮岩男
さらに魅力が増した新型レンジローバー・ディスカバリー
フルモデルチェンジが施されたレンジローバーとディスカバリーは、これまでの魅力を失うことなく、さらにアップデートされた。
個人的には、ディスカバリーのエクステリアは先代の方が好みなのだが、走りっぷりとインテリアデザインを併せてハカリに掛けると、新型の魅力が増してくる。
このご時勢の下、無視できない燃費をカタログで確認すると、10・15モードの燃費値に驚かされてしまうだろう。しかし、その値は、レンジローバーとディスカバリーのオフロードでのパフォーマンスも込みのものなのだ。
舗装路をちょっと乗っただけで判断してはならない。この2台が、文明を遠く離れ、何日もキャンプ生活をするような使い方をするための、オフロード走破能力を備えたクルマだということを忘れてはならない。
潜在能力と可能性のために負担しなければならないものが、他のクルマよりも大きいということなのだ。ランドローバーの肩を持つわけではないが、世界には日本からは想像できないほど過酷な土地で、ハードにクルマが使われているところがある。そういったところで最も信頼され、最も快適なクルマとして選ばれるのがこの2台なのだ。
2台の実力と魅力をフルに発揮できるような乗り方をすれば、価値を享受できるだろう。したがって、多くの荷物を積み、長距離を頻繁に走り、その過程で雪や悪路を走らなければならないような人が、この2台の有り難味を強く感じられるはずだ。
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