ランドローバー 新型レンジローバー海外試乗レポート/飯田裕子(3/3)
- 筆者: 飯田 裕子
直立に近い姿勢で座るレンジローバー独自の“コマンド・ドライビング・ポジション”
運転席に座ると着座位置が高く(他のSUVよりも90㎜以上高い)、直立に近い姿勢で座るレンジローバー独自の“コマンド・ドライビング・ポジション”に体が自然と収まる。すると広いフロントウィンドウから女性でもボンネットをわずかながらも見下ろすようなシートポジションになり、気持ちがいい。
この気持ち良さがレンジローバーに女性ファンが多い理由の一つでもある。
コマンド・ドライビング・ポジションは悪路走行を安全に走るためでもあるが、混雑した街中でも高速道路でもこのポジションの効果は大きい。
そのようなポジションで走り出した第一印象が「軽い!」だった。
軽量化がもたらす効果は、燃費のみならずステアリング操作からタイヤまでの一体感が軽快とも言える走りを生む。この走りの軽快さから、ヘビーデューティな4WDであることも、他のSUVよりも着座位置が高いことも忘れさせる。
電動パワーステアリングの自然な操舵感も申し分なし。また今回からトランスミッションが6速からZF製8速ATへと変わったこともオンロードでの走りのスムーズさと燃費向上に貢献している。
ON/OFF問わない本格SUV
日本導入予定2モデルのガソリンエンジンは、最新のボッシュ・エンジン・マネージメントシステムの採用にともないエンジン効率を最適化。510PSのスーパーチャージドエンジン搭載モデルはCO2排出量が7%低減し、一方で0-60mph加速が現行モデルよりも0.8秒速い5.1秒になり、375PSを発生するNAは現行モデルよりもCO2が8%の削減し、0-60mphは0.7秒速い6.5秒と性能を上げている。
今回の試乗コースは街中を離れ、赤土の未舗装路も多い山岳路の走行が大半を占めた。山岳地帯には小さな集落が点在し、徒歩で通学する子供たちも多く注意深くスピードの加減速も必要だったが、低中速での速度コントロールのしやすさがあることで、特に疲れることなく試乗することができた。
ボンネットにジャブジャブ水がかかっても走行可能
オン/オフロードの性能の向上では、走行コンディションによってオンロードやスノー、泥、轍、砂地の5つのモードが選べる“テレイン・レスポンスシステム2”を採用。
最新のプログラムには走行状況に応じ、最適なモードを自動的に選択するオート機能が備わった。
今回の試乗コースでは、川の中や岩場、冷や汗が出るほど勾配のキツイ斜面などを走る機会もあり、悪路とも表現できない道とは言えないシチュエーションで4WDやサスペンション、ボディのタフさを確認することができた。
新型レンジローバーの最低地上高は13㎜高くなって296㎜。渡河水深限界は200㎜上がって900㎜。これはヘッドライトが少し水に浸かるくらいの水深の中でも走行が可能で仮にボンネットに水がかかるほどの状況でもジャブジャブと走ることができるそうだ。
タフだけど軽く、ワイルドでも品のいいゴージャスさが魅力の新型レンジローバー。
日本への導入は年明け早々。価格は現行モデルと同等もしくは“誤差の範囲”を予定しているそうだ。
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