ランボルギーニ ウラカン 試乗レポート/五味康隆(3/3)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:茂呂幸正
ランボ初の7速デュアルクラッチ、その完成度の高さに注目!
そしてエンジンだけでは動力はコントロールできない。
注目は、ランボルギーニ初の7速デュアルクラッチトランスミッション。世には多くのデュアルクラッチ系のトランスミッションがあるが、ハッキリ言ってこの完成度は宇宙一!エンジン排気量が大きくアイドル回転でのトルクが大きいこと、そしてエンジンが変速制御の指令通りに瞬時にトルクを増幅させるレスポンスを備えているので、この上なくスムーズであり、この上なくダイレクト感がある。
またスムーズさより速さ優先のコルサモードでは、変速ショックは大きくなるがガヤルドの時の様な車両姿勢が乱れるほどのショックは出ないし、街乗り用のストラーダモードでは音を聞いていなければ変速に気が付かないほどスムーズかつ快適に加速する。
また走行モードによりハンドルの切れ角が変わる電動パワステも扱い易さと運動性能の高さの両立に一役買う。
そして何より特筆すべきは4つのタイヤをどのような走りや路面環境でも的確に使いこなすしなやかな足回りの動き。他メーカーでも採用例はあるが、オイルに鉄粉を眩し、電気を流した磁力でもってオイルの粘度を変化させて足回りの動きをコントロールする特殊ダンパーを採用。
その動きが見事で、低速時の緩やかな入力、路面凸凹での鋭い入力、さらには高速時の慢性的な高い入力、全てに的確に対応。いつもタイヤを路面に的確に優しく押さえつけてグリップを確保するとともに、乗員に対しても体に優しい乗り心地を提供する。言うなれば、このダンパーの制御技術の進化が、ウラカンの快適性を筆頭とした乗り易さと運動性能の両立に大きく関わっているわけだ。
兄貴分の「アヴェンタドール」よりも鋭く感じる加速
最後に言い忘れていたが、ランボルギーニ初のアルミニウム基本骨格をカーボンで覆うハイブリッドボディ構造が生み出す、軽量高剛性そして低重心特性がウラカンの基本性能を底上げしていることは言うまでもない。
実はウラカンの加速は、兄貴分の「アヴェンタドール」よりも鋭く感じる。時速0~100km加速では、2.9秒に対して3.2秒なので勝てる訳が無い。しかし、軽くて剛性があるからこそ俊敏性が活きてくる滑り易い環境などでは、逆にウラカンの方が早く鋭くも感じる。
述べたいことは多々湧き出て来るが、街乗りからスポーツドライブ、そしてサーキット走行まで満足度高くこなせる、まさにスーパーな性能を持ったクルマだ。
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Lamborghini Huracan LP610-4主要諸元
全長x全幅x全高:4459×1924×1165mm/ホイールベース:2560mm/乗車定員:2名/駆動方式:AWD/車両重量:1422kg~/エンジン種類:5.2リッターV10エンジン/総排気量:5200 cc/最高出力:610ps(448kW)/8250rpm/最大トルク:560N・m/6500rpm/トランスミッション:7速デュアルクラッチ・トランスミッション/最高速度:325 km/h/タイヤサイズ:前245/30 R20/ 後305/30 R20/車両本体価格:29,700,000円[消費税込]
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