【2023年GW渋滞】高速道路の渋滞ピークは5/3〜5/5に集中! コロナ明けの2023年は各地が混み合う予想
- 筆者: 加藤 久美子
- カメラマン:NEXCO/MOTA編集部
2023年のゴールデンウィーク(GW)は最大9日間となります。また新型コロナウイルスによる外出自粛も緩和され、コロナ禍以前のように自由な移動ができるようになりました。
そのため、2023年GWの高速道路の渋滞はコロナ前の2019年並みになると予想されています。2023年の高速道路渋滞予測について、自動車生活ジャーナリストの加藤久美子さんが解説します。
2023年のゴールデンウィークは最大9連休
2023年のゴールデンウィーク(GW)は4/29(土)〜5/7(日)となり、カレンダー上では平日となる5/1(月)、5/2(火)の2日間休みを取得すると最大9日間となります。
新型コロナウイルスの感染拡大防止による移動の制限なども緩和された今、久しぶりに遠出をしようと計画をしている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、GW期間中の高速道路の渋滞予測に基づき、渋滞のピークについて詳しく解説します。
国内旅行者は2022年比1.5倍! コロナ前並みの大渋滞が予想される
先ほどご紹介した通り、コロナ明けとなる2023年のGWは多くの人出が予想されています。旅行会社JTBがまとめた宿泊旅行の動向見通しによるとGW期間中の総旅行者数は2470万人、総旅行消費額9040億円と推計されています。
このうち国内旅行の旅行者数は前年比153.1%の2450万人(2019年比102%)で、コロナ前の2019年を上回る完全回復が予想されています。
そして注目すべきは利用交通機関です。旅行者が旅先までの移動手段として使う交通機関で最も多いのは「自家用車・レンタカー」で前年比3.8 %増の65.8%。続いて「鉄道」が2.5%増の41.3%。「航空機」は同4.5%減の16.1%となっています。
つまり、国内旅行者はコロナ前にまで戻り、その旅行者が使用する交通機関はクルマが最も多くなることから、今年のGWは近年まれにみる大渋滞が発生する恐れもありそうです。
【2023年の高速道路渋滞】下り線では5/3〜5/4、上り線では5/3〜5/5が渋滞のピークと予測
GW中の渋滞予測としてNEXCO3社が発表したデータによると、下り線では5月3日(水)・4日(木)、上り線では5月3日(水)~5日(金)に渋滞が多発する見込みです。
この期間は毎年凄まじい渋滞となっていますが、3年間のコロナ期間はその渋滞もかなり緩和されていました。
しかし、今年のGWでは10km以上の渋滞回数が上下線合計で356回(4/28~5/7期間中)発生することが予想されています。
以下の表はNEXCO3社の渋滞予測をまとめた一覧です。
なお、注釈にもある通りこちらの予測には事故や故障など突発的なトラブルによる渋滞は含まれていないので、出かける直前には改めて道路情報を確認してください。
特に混雑が予想される3つの区間
上記の予測の中で特に長い渋滞が予測されている区間と時間帯は以下の3か所です。
【東京IC→秦野中井IC】5月2日午後9時~3日午後6時頃まで
東名高速秦野中井IC付近を先頭として3日午前7時をピークに最大45km(渋滞による増加分→約1時間15分)
【高井戸IC→相模湖IC】5月3日午前4時~午後5時頃まで
中央道相模湖ICを先頭として3日午前5時をピークに最大45km(渋滞による増加分→約1時間40分)
また、上り方向の特に長い渋滞は下記の区間です。
【御殿場IC→横浜町田IC】5月5日午前10時~6日午前1時頃まで
東名高速綾瀬SICを先頭に5日午後3時をピークに最大50km(渋滞による増加分→約1時間30分)
なお、ここに表示されているのは、25km以上の渋滞が予測されている日時や区間となります。
渋滞予測に便利なツール|交通情報サイトや過去のGW渋滞回数などもチェックして渋滞回避に役立てよう
それ以外の渋滞予測についてはNEXCO各社のサイトでも調べることができますが、特に使いやすいのはNEXCO東日本が展開する「全国の高速道路交通情報サイト ドライブトラフィック『ドラとら』」です。
日付を指定するだけで全国の高速道路で発生が予測される渋滞の情報が確認できます。合わせて地図も表示されるため、とても使いやすくわかりやすいサイトでおすすめです。
また、NEXCOでは令和4年(2022年)、令和元年(2019年)との渋滞回数との比較も発表しています。2022年実績・2019年実績は、事故などの影響による渋滞も含めた実績値となっています。
渋滞予測のプロに聞いた|コロナ前後やコロナ期間中に変化した道路状況から渋滞を予測するのは難しい
NEXCOでは毎年、GWのほかに8月のお盆期間、年末年始にも渋滞予測を発表していますが、これらの予測についてNEXCO中日本では「ドライブアドバイザー」という肩書を持つ方が行っているそうです。
それでは、ドライブアドバイザーとはどのような資格で、どのような方法で予測をしているのでしょうか。中日本高速道路株式会社東京支社 総務企画部 広報・CS課の三辻 優作さんに話を聞いてみました。
Q1. ドライブアドバイザーとはどのような資格ですか?
A1. ドライブアドバイザーとは地域の交通特性を熟知し、過去からの渋滞発生状況やその原因の分析結果、混雑期の曜日配列も考慮して、渋滞する日時や場所、渋滞の長さや所要時間などを予測する技術者のことです。試験や研修については特にありません。
Q2. 渋滞予測で難しいのはどのようなところですか?
A2. 過去の渋滞実績に基づいた予測を行っています。
通常は直近数年の渋滞実績データを用いますが、GWに関しては休日の日並びが年によって異なるため、日並びが同じ過去のGWの実績に基づいて予測を行います。特に今年については、予測が難しい点として下記の2つがあります。
(1)コロナによるお出かけの自粛があった交通状況と、現在の交通状況の相違の確認が必要であること
(2)コロナ期間に新しくできた IC や路線があり、交通状況の変化の推測が必要であること
Q3. 予測された渋滞と、実際の渋滞はどれくらい合致するものですか?
A3. 予測の目的としては事前に発表することで一般の方に見ていただき、渋滞を回避していただくことにあります。回避していただいた結果として、予測よりも実際の渋滞が短くなるということを狙っているので、精度の算出は行っていません。
なお、予測よりは実際が下回るようにと考えて予測を出していますが、予測としての信頼度も担保する必要があり、このバランスを考える点が難しいです。
Q4. 渋滞を予測する際にはどのような条件を考慮していますか?
A4. 渋滞予測については過去の渋滞の実績に基づいた予測を行っています。
特に、今年と条件の近い昨年の実績や今年と同じ5連休を含むGWである2017年の渋滞実績を参照して作成しています。
Q5. 予測が大きく外れるのはどのような時ですか?
A5. 一般的には事故が発生すると渋滞が大きくなり、天候不順等によってクルマでの外出を控える傾向になると渋滞が小さくなります。
まとめ
でかける前に渋滞予測を確認してドライブプランを立てることでストレスの少ない移動が可能となります。
一方で、渋滞は当日の天候や事故等の状況により大幅に変わるため、出かける直前や道中の休憩時などにも常に最新の交通状況を確認しておきましょう。
【筆者:加藤 久美子 カメラマン:NEXCO/MOTA編集部】
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