軽自動車やコンパクトカーでも荷室が広いモデルも! アウトドアなどに役立つラゲッジルームが広いクルマ5選

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意外に誤解されているのが、小さいクルマ=荷物が載らない……ということ。例え、荷室の通常奥行が300mm前後の軽自動車(ワゴン系、ハイト系)でも、シートスライド、シートアレンジによって荷室の奥行が拡大可能で、日常の買い物やレジャー、日帰りキャンプ程度の荷物なら積載OKなのである。

今回は軽自動車と5ナンバーサイズのコンパクトカーに絞って、荷室の広さや使い勝手、アレンジ性を持つクルマを紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 積載性で選ぶなら後席スライド機構や全高、荷室下の収納がポイント!
  2. 軽自動車ではN VANやウェイク、スペーシアがオススメ!
  3. コンパクトサイズで選ぶならコンパクトミニバンの2列シートモデル!
  4. 流行りのクロスオーバーから選びたい人にはロッキー&ライズが優れている

積載性で選ぶなら後席スライド機構や全高、荷室下の収納がポイント!

例えば、後席スライド機構付きの軽自動車の場合、後席後端位置で荷室の奥行きが最小限の280mmだとしても、後席を人が座れる程度に前出しした状態で最大445mmまで拡大できたりするのである。

さて、運転がしやすい小さいクルマでも、荷物をたくさん積みたい人にとって使いやすいクルマの条件として挙げられるのは、すでに説明した後席スライド機構がついたクルマ、背の高いクルマ、そして荷室の床下に大容量の収納があるクルマなどである。

また、後席スライド機構が付いていなくても、そもそも荷室が広大な、コンパクトミニバンの3列目席を取り払った派生車=2列シートモデルもあるし、軽自動車で荷物の積載に特化したクルマもある。さらにコンパクトSUVで想像を絶する荷室の床下収納を持つクルマもあったりする。

軽自動車ではN VANやウェイク、スペーシアがオススメ!

軽自動車では、いかにも働くクルマっぽく見えない1台として、ビジネスユースだけでなく、一般ユーザーにも人気のホンダNシリーズのN VAN(+STYLEグレード限定)がある。

大きな荷物をスライドドア、バックドア側の両方から出し入れでき、センタータンクレイアウトによってフロアはごく低く、助手席までフラットにできるため、後席、助手席を畳んだ最大フロア長はロールーフで2560mm、ハイルーフで2635mmに達する(運転席側は1650mm)。

乗り心地はややビジネスカー的なものの、知り合いの愛用者によれば、タイヤをグレードアップすると、乗り心地や操縦性がグッと乗用車っぽくなるという。

荷物の積載にこだわった乗用系軽自動車の王様と言えるのがダイハツ・ウェイク。

後席使用時の荷室の奥行きはタントなどのスーパーハイト系軽自動車と変わらないものの、1835mmもの全高を生かし、天井高1140mmの高さ方向の余裕がポイント(タントは1065mm)。つまり、観葉植物などの背の高い荷物の積載も可能になる。

スズキの軽自動車ならスペーシアだ。後席使用時のラゲッジスペースの奥行は310mmと最小限ながら、2~3名乗車であれば、後席の格納によってラゲッジスペースの奥行は1350mmに達し、天井高も1100mmとたっぷり。

3名乗車の場合では、荷室の最大スペースは、幅が最大855mm、5:5分割の後席の片側を倒した状態で420mm(3名乗車時)、奥行き1350mmに達するのだから、日常、ディキャンプの荷物なら楽々積み込めるはずである。

コンパクトサイズで選ぶならコンパクトミニバンの2列シートモデル!

しかし、もう少し大きくてもいい。走りの余裕が欲しい、というなら、トヨタ シエンタFUNBASE、ホンダ フリード+といった、コンパクトミニバンの2列シートモデルが最強だ。

シエンタFUNBASEの場合、ハイ/ローの2段階の高さに調整できるデッキボードを備えた荷室の開口部地上高は530mmとごく低く(世界のステーションワゴンの平均値は630mm)、開口部の幅、高さもそれぞれ1050mm、935mmと大開口。重い荷物の出し入れ、大きな荷物の出し入れに苦労なし。

さらに荷室の奥行きは後席使用時でも935mmあり、幅は1060mmとたっぷり。A型ベビーカーも無理なく積めるはずである。天井高もハイデッキ状態で985mm、ローデッキ状態で1070mmもあるのだ。しかも床下収納を備え、普段使わない荷物の置き場にも困らない。

さらに、後席背もたれを倒すだけの「片手でポン」の操作で後席をフラットに格納すれば、荷室の奥行きはフロア長で1620mm(前席背後までの最大値は2065mm)と大容量。小さな引っ越しだってできるかもしれない。

一方、フリード+の荷室開口部地上高はなんと335mm!!世界のこの種のクルマとしてもっとも低い部類であり、自転車などの積み込みやすさも抜群だ。さらにフロアボードを上段にセットすると、下段を荷物置き場として利用できるのだ。

上段は格納した後席部分とフラットにつながり、その際の最大フロア奥行きは大人が真っすぐ横になれる1890mmに達するのだからすごい(フロアボード上段時の天井高は930mm)。

流行りのクロスオーバーから選びたい人にはロッキー&ライズが優れている

最後に、流行のクロスオーバーSUVの中で、コンパクトなボディサイズながら、荷室の容量、使い勝手が抜群の1台を挙げれば、トヨタ ライズ、ダイハツ ロッキーに尽きる。

荷室は後席使用時でも奥行755mm、幅1000mm、天井高740~865mm(場所による)と、5ナンバーサイズのコンパクトSUVとは思えない大容量。

6:4分割の後席を片側(3名乗車可能)、あるいは両方(2名乗車)を格納すれば、フロア奥行は1330mmに達するから長尺物の積載もOK。

しかも、ラゲッジスペース床下には80L!!もの大容量トランクを備え、日常はもちろん、ディキャンプ、アウトドアの大荷物の積載性はもう抜群だ(汚れていないものと汚れものを分けられる)。

というわけで、上記のクルマたちは軽自動車、または5ナンバーサイズのコンパクトカーでありながら、荷室の驚くべき広さ、使い勝手、アレンジ性を誇るクルマたちである。

2~3名乗車で日常の買い物やレジャー、日帰りキャンプぐらいの荷物の積載など朝飯前。荷物はいっぱい積みたいけれど、大きなクルマは苦手……という人にぴったりではないだろうか。

【筆者:青山尚暉】

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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