ドライブレコーダーの取り付け方法|DIYの方法や必要な道具を徹底解説

ドライブレコーダーは自分で取り付けられる?方法を徹底解説

事故時の証拠映像を残すことの有用性が認められ、もはやかなりの普及率になったドライブレコーダー。

ところでこのドライブレコーダーは、自力で取り付けることはできるのでしょうか?またお店で取り付けを依頼するのと、料金・時間的にどちらがお得なのでしょうか、調査してみました。

ドライブレコーダーをDIYで取り付ける方法

ドライブレコーダーの設置場所を決める

ドライブレコーダーはどこに取り付けても良いというわけではありません。ドライブレコーダーは『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.3.29】〈第一節〉第 39 条(窓ガラス)』に定められている『道路及び交通状況に係る情報の入手のためのカメラ』に該当しガラス開口部の実長の20%以内の範囲または車室内後写鏡により遮へいされる前面ガラスの範囲に取り付けなければならないとされています。

ルームミラーの高さがだいたいこの20%に収まる範囲なので、ルームミラーの裏側か、ルームミラーと同じ高さに取り付ければ問題ありません。

注意すべき点は、検査標章(車検ステッカー)に重なると撮影の支障になるほか、最近はほとんどの車種に装備されている自動ブレーキ用のカメラにも注意が必要です。このカメラの視角にドライブレコーダーが入ると、その機能に支障をきたす恐れがあります。

一方で左右に偏った位置に取り付けると、自車が変な位置を走っているような映像になるリスクがあります。自車の過失が無いことを証明するというのがドライブレコーダーの役割なので、自車の中心から見えている景色を撮影できているのが望ましいです。その点で、「ルームミラー裏側周辺で且つ、衝突被害軽減ブレーキ用のカメラの視角に入らない場所」がベストな取り付け位置になります。

購入したドライブレコーダーの電源を確認する

ドライブレコーダーは給電さえすれば動作します。給電方法は、基本的に下記の3種類に分かれます。

※GPS対応機種では、GPS端末の設置が必要な場合もあります。

シガーソケットタイプのドライブレコーダーの場合

まずはシガーソケットタイプです。車のシガーソケット(メス)に接続すれば、それだけで動作します。しかしそれだけだと配線が宙ぶらりんになり、流石に見た目が悪いです。そのため、普通はシガーソケットの裏側でソケットを増設し、そこに接続させるという方法を取ります。この配線の取り回しについては後半でご紹介します。

2芯ケーブルタイプのドライブレコーダーの場合

続いて2芯ケーブルのタイプです。これは単純に黒色のマイナス線(アース線)と赤色のプラス線が出ています。この場合はヒューズボックスのACC(アクセサリー)から電源を取ってくるのが一般的です。

3芯ケーブルタイプのドライブレコーダーの場合

最後は3芯ケーブルのタイプです。自動駐車監視モードが搭載されているモデルに多く、黒色のマイナス線(アース線)と赤色のプラス線の他、黄色の線(バッテリーと接続)が出ています。通常時はACC電源から給電させますが、エンジンOFFを検知して駐車監視モードに移行し、その間はバッテリーの電源を使用します。このタイプも各々ヒューズボックスから電源を取ってくるのが良いでしょう。

※各ケーブルの色は原則メーカーごとに共通です。

ドライブレコーダーの取り付けに必要なもの

・ドライブレコーダー本体

・シリコンオフ(パーツクリーナー、アルコール)

・ウエス

・内張り剥がし

・養生テープ

・ヒューズプライヤー

・ヒューズ電源コネクター(車種によってミニ平型、平型、低背があるので注意)

・増設ソケット(シガーソケットタイプの場合)

・電工ペンチ

・ギボシ端子

・【必要に応じて】インシュロック(結束バンド、タイラップ)

・【必要に応じて】配線クリップ

・【必要に応じて】エプトシーラー

※全て揃えても、値段は5,000円しない程度に収まります。

ドライブレコーダーの取り付け手順

ドライブレコーダーを貼り付ける

ドライブレコーダーの設置は基本的に両面テープです。最初に設置場所のガラスの油分や埃を落とすため、シリコンオフとウエスでキレイにしていきます。この作業をするとしないでは、両面テープの粘着に大きな差が生まれます。

汚い面にそのまま両面テープを貼り付けるとドライブレコーダーが落下し、最悪の場合、破損の可能性があります。面倒臭がらずにしっかりと施工しましょう。キレイになったら埃などが付く前に、すぐにドライブレコーダーの本体を貼り付けます。

内張り剥がしでピラーのカバーを外す

ヒューズボックスの位置(運転席側か助手席側か)により、左右どちらのピラーカバーを外すか決めます。ヒューズボックスの位置は車の取り扱い説明書にも記載されているので確認してみてください。外すピラーカバーが決まったら、ダッシュボードなど周辺を養生します。これは外した際に傷が付くのを防ぐためです。

養生が終わったら、内張り剥がしでピラーカバーを外していきます。車種によってはドアの防水用ゴムを外す必要がありますが、引っ張るだけで外れます。

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グローブボックスなどを外し、ヒューズボックスにアクセス

ヒューズボックスへアクセスするにあたって障壁となるグローブボックスやパネルを外していきます。助手席側であればグローブボックス、運転席側であれば足元付近のパネルを1枚外せばアクセスできるようになるはずです。具体的な外し方は車種によって異なるので、調べてみてください。

ヒューズボックスから電源を取り出す

ヒューズボックスに到達したら、車の取り扱い説明書を見てシガー電源(ACC電源)を探します。該当するヒューズを見付けたら、ヒューズプライヤーで抜きましょう。抜いたら代わりにヒューズ電源コネクターを挿入するなどし、根本の空いている部分に抜いたヒューズを再び挿入します。これでヒューズ電源の取り出しが完了です。

ヒューズ電源が確保できたら、その先に増設ソケットを繋ぎます。ここで電工ペンチとギボシを使ってプラス同士を接続していきます。増設ソケットから出ているマイナス線(アース線)は、車体の金属部分に繋げばOKで、これでソケットの増設ができました。

2芯や3芯の場合は、ハザードやホーン、ドアロックなどの常時電源から取り出してください。3芯の場合はここでACC電源と常時電源、2つ取り出す必要があります。

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配線を隠しながら接続する

後は上手く配線を這わせていくだけです。ドライブレコーダー本体から出ているは配線を、まずはそのままフロントガラスと天井の隙間に押し込んでいきます。ここで配線にエプトシーラーを何箇所か巻いておくと、後々出てくる心配がありません。

その次はピラー内に線を這わせていきます。ルームランプなどの線があれば、一緒にインシュロックで固定してしまいましょう。もし無ければ配線クリップなどを用いて、線が遊ばないように固定していきます。

後はそのまま線を下ろしていき、用意しておいた増設ソケットなどに接続すれば配線完了です。ソケットの接続は外れる恐れがあるので、エプトシーラーでグルグル巻きにし、ソケット自体も遊ばないようにどこかへ固定しておきましょう。2芯や3芯の場合は必要に応じ各々をギボシ加工し接続します。後はピラーカバーやグローブボックスなどを元に戻せば作業完了です。

ドライブレコーダーの取り付け、お店に頼んだ場合の料金&作業時間

カー用品で購入し、そのまま取り付けまで依頼する場合

最も多いのがこのパターンではないでしょうか。お店によって値段設定もまちまちですが、おおよそ5,000円~となっています。お店によって軽自動車は安かったり、輸入車は高かったりする場合もあります。また最近増えてきたリアカメラ付モデルの場合も+αで費用が発生したりします。

取り付けにかかる時間は1時間~2時間程度ですが、作業開始までに更に待たされることもあります。最近は多くのお店で作業の予約ができるようになっているので、買うと決めたら取り付けの予約までしてしまいましょう。

他店やネットで購入し、取り付けだけを依頼する場合

ドライブレコーダーも概ねネットで買う方が安いので、持ち込みで取り付けてもらおうと考えている方もいるかと思います。しかし注意していただきたいのは、持ち込みで取り付けを依頼した場合の工賃です。おおよそ10,000円~と、お店で買って取り付けてもらう場合に比べ倍位の工賃が発生します。ドライブレコーダーを購入する場合は、工賃のことも考えた上でどちらが得かよく考えて購入しましょう。また一部のカー用品店やディーラーなどでは、そもそも持ち込み対応を受け付けていないところもあります。

こちらも取り付け自体にかかる時間は1時間~2時間程度ですが、持ち込み作業は通常業務の合間に行われることもあるようで、実際は半日程度の預かりとなることが多いようです。

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