【バック駐車ができない人必見】バック駐車のコツを押さえて苦手を克服|最新の駐車アシスト機能もご紹介

  • 筆者: MOTA編集部
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バック駐車がどうしても一回で決まらない、苦手という人は多いのではないでしょうか。今回はそんな方に向けてバック駐車のコツを、図解と手順を踏まえてわかりやすく解説します。

バック駐車が苦手な人、何度も切り返しをして慌ててしまったことがある人は是非チェックしてみてください。最近の車に搭載されている駐車支援機能についても詳しく紹介します!

目次[開く][閉じる]
  1. バック駐車で斜めになる、できないと感じている人は意外と多い
  2. バック駐車でハンドルの向きが分からなくなる人は要チェック! バック駐車方法を徹底解説|バック駐車のコツをつかもう
  3. バック駐車でも斜めにならない! バック駐車の正しいやり方
  4. バック駐車に便利な機能3つ|パーキングソナー、バックカメラ、アラウンドビューモニターを有効に使おう
  5. 駐車が苦手な人は車におまかせ!?|最新の駐車支援機能をご紹介
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バック駐車で斜めになる、できないと感じている人は意外と多い

車の運転が苦手だという方に話を聞くと、バックで駐車するのが苦手という話が出てきます。

「バックになるといろいろなことが逆になるので、ハンドルを切る方向が分からず頭が混乱してしまう」「狭いところの真ん中にぴったりと駐車しなければいけないなんて難しすぎる」などという声も聞かれました。

時間貸し駐車場「タイムズ」などを運営するパーク24で2021年に実施されたタイムズクラブ会員向けの運転テクニックに関するアンケート(有効回答数5051名)では、苦手な技能として1位が「駐車」で29%、2位が「バック」で26%といずれも苦手としている人が多い項目でした。

今回は、そんなバック駐車のコツや最新の駐車アシスト機能をご紹介します。バック駐車への苦手意識を克服できるかもしれません。

(2023年3月9日更新)

バック駐車でハンドルの向きが分からなくなる人は要チェック! バック駐車方法を徹底解説|バック駐車のコツをつかもう

バック駐車は、なぜ苦手意識を持つ人が多いのでしょうか。その理由と、簡単にバック駐車ができるようになるコツをご紹介します。

前進とバックでハンドルが逆になる

当たり前ですが、前に進む時と後退(バック)する時では、ハンドルを回した方向と逆の方向に車が進むように見えます。さらにバック駐車の際は左右方向へのハンドルの切り返しも多いので、その途中でタイヤがどこに向いているのかわからなくなり、混乱してしまう人も多いかもしれません。

この現象を解決する方法としては、壁や他の車両に自車を近づけすぎず、常に車の周囲に余裕を持つようにしましょう。

万が一混乱してタイヤの向きがわからなくなったとしても、ほんの少しだけ前後退してタイヤの向きを確認することができるようになります。

またタイヤの向きがわからなくなる現象は、ハンドルを切ったまま前後を交互に見る際に発生しやすいです。停めたい向きに対してタイヤはどっちに向いているかを常に意識するようにしましょう。

気をつけないといけない場所が多い

バック駐車でもう一つ怖いのが、ぶつけてしまいそうな箇所が多い点です。進行方向左側の駐車枠にバックで停める場合、ボディの左側(内輪側)、右後ろ、また道路が狭い場合は右前が道路反対側の障害物に接触しないように注意が必要です。

解決策としては、事前に道路の広さ、駐車枠の広さを認識しつつ、どれくらいの角度で入ればいいかを意識するようにしましょう。

空いている駐車場で実際にバック駐車をしつつ、一番ぶつかりやすい位置がどのような軌道を描くか、どのタイミングが一番危ないかを確認するのも一つの方法です。運転席からはギリギリに見えていて意外と余裕がある場合もあれば、その逆の場合もあります。

バック駐車が苦手なのは教習所のせい?

バック駐車を教習所で習う時には、非常に大きな駐車スペースと、何回切り返しても大丈夫なほど広いスペースがあります。その感覚で実際の駐車場に行くと、教習所とは全く違う狭い駐車スペースや通路、歩行者や後続車という環境に驚き、パニックになってしまう人が多いのではないでしょうか。

また、問題は教習所でのバック駐車の教え方にあると筆者は感じています。教習所でのバック駐車の講習では、駐車スペースに対して垂直の状態(真横の状態)、しかも駐車スペースをだいぶ行きすぎてからバック操作を開始しますが、この方法を街中の駐車場でやると必ず何回も切り返しをする羽目になってしまいます。

教え方に関しても「◯番の目印が真横に見えたらハンドルを切る」など、目印ありきの方法になっている場合が多いようです。実際の駐車場には都合の良い場所に目印など無いので、結局は自力で習得しないといけません。

バック駐車でも斜めにならない! バック駐車の正しいやり方

バック駐車を得意としている人は、教習所とは別の方法で、簡単かつ確実にバック駐車できる方法を知っているのです。このコツさえつかめば簡単にバック駐車をすることができるでしょう。今回は左側からバックして入れる方法をご紹介します。右側から入れる場合は逆になりますので注意してください。

正しいバック駐車の方法のコツ【STEP1】

駐車スペースを見つけたら、できるだけ駐車スペースに対して車を寄せることから始めます。隣に駐車をしている車、もしくは駐車枠の線に対して垂直になるように寄せて停車してください。車種にもよりますが、駐車したいスペースの前端と車両の側面が、60~80cm空くぐらいに寄せるのがちょうどよいようです。

車を駐車スペースに寄せることによって、バックするための車スペースを十分にとってあげることができるのです。

正しいバック駐車の方法のコツ【STEP2】

駐車スペースが運転席の真横(運転席からちょうど駐車スペースがサイドウィンドウから見える状態)にくる位置に合わせます。

そしてハンドルを駐車スペースと反対側である右側にいっぱいに切ってゆっくり前進します。車両のリアを駐車スペースに斜めに向けるイメージです。

自車と隣の車のフロント(もしくは隣の駐車スペース)との間に少し隙間ができる程度で停止してください。

正しいバック駐車の方法のコツ【STEP3】

今度はさっきと逆の左側にハンドルをいっぱいに切り、駐車スペースに向かってバックを始めます。

今回は左側からバックして入れるので、左後輪がポイントとなります。

この左後輪が向かうべき場所は自分の入れたいスペースの左隣にある車の右前付近です。隣に車がいなければ、白線の少し内側(自分が駐車したいスペース側)を目指して、そこに車の左後輪が来るようにしてください。

後方の様子をしっかり確認しながらゆっくりとバックをします。

ミラーが見にくい場合は角度を下向きにして後方がしっかりと確認できるようにしましょう。最近の車の中にはリバース(Rレンジ)に入れていると自動でミラーが下向きになるモデルもあります。

後ろのタイヤが基準としている隣の車の右フロント辺りを通過したら、止まったまま左に全部ハンドルを切ってから(据え切り)、ゆっくり下がります。左側から徐々に離れていくので、右側に注意を払うようにしてください。駐車枠や隣の車に対して平行になるよう調整し、平行になったら一回停止、ハンドルを真っ直ぐに戻してそのまま下がります。

もし左右どちらかに幅が偏っている、車の向きが斜めになってしまう場合は一度前進して向きを修正しましょう。

車止めがない場合は、ボディサイズが同程度であれば隣の車のドアミラーが自車と同じ位置にきたら駐車をすれば後方をぶつけることはありません。駐車する前に車止めがあるかどうか確認しておくと安心です。

この駐車方法の優れたところは、ハンドルをいっぱいに切って前進、反対側にいっぱい切ってバックという簡単な手順にあります。

慣れれば切り返しなしで、ハンドルの微調整だけで駐車スペースの真ん中に駐車することができるようになるでしょう。

バック駐車に便利な機能3つ|パーキングソナー、バックカメラ、アラウンドビューモニターを有効に使おう

パーキングソナー

パーキングソナーは、車のコーナーにつけられたセンサーから超音波を発信し、障害物が接近すると警告音で知らせてくれます。コーナーセンサーは割と古くからある装備で、目視では気がつかないような場所に障害物がある場合に警告してくれるのが非常に便利です。しかし、警告音に耳が慣れてしまうと、警告音が気にならなくなることがあるので要注意です。

バックカメラ

カーナビが普及するとともにバック時にリヤに取り付けられたカメラの映像をナビゲーションシステムのモニターに表示させるバックモニターも、今では一般的な装備の一つとなっています。

バックカメラの中には、ハンドルと連動してタイヤ(車体)がどこを通るか示してくれるものもあります。

アラウンドビューモニター

アラウンドビューモニターは、車の前後左右最低4箇所に設置されたカメラの映像を合成することよって、まるで真上から車を見ているような映像をモニターに映し出すことができる画期的なシステムです。パーキングソナーの音、バックカメラの正面からの映像と違い、真上からの映像を投影してくれるので、障害物までの距離がわかりやすいのがメリットです。

便利なシステムに頼りすぎると逆にバック駐車が難しく感じることも

これらのパーキングソナー、バックカメラ、アラウンドビューモニターは非常に便利な装備で、やろうと思えばバックカメラやアラウンドビューモニターの映像だけでもバック駐車ができそうに思えます。

しかし、これらのシステムに頼りすぎると逆にバック駐車がうまくいかないこともあります。パーキングソナーは常に警告音が鳴っていると耳が慣れて気にならなくなりますし、バックカメラは画角が狭いので、カメラだけで車が枠に入るかを確認するのが難しくなります。

アラウンドビューモニターも便利そうに見えますが、画像合成のために車の周囲の画像が歪んで見えるなどの問題があります。

パーキングソナーは、バックで駐車スペースに入る時に周りの車に当たらないかの確認、バックカメラとパーキングソナーは車を障害物にぶつけずにどこまでバックさせるかの確認に使うと良いでしょう。アラウンドビューモニターは、車が駐車スペースにまっすぐ停められているかの確認に便利です。

このように、便利な装備はあくまで目視による運転の補助的な存在として使えばとても便利な存在です。ですが、目視での確認を怠ると、予想外の接触事故に繋がる可能性もあります。駐車をする際は必ず自分の目で周囲を確認するようにしてください。

駐車が苦手な人は車におまかせ!?|最新の駐車支援機能をご紹介

最後に、進化したバック駐車支援機能を紹介します。これ以外にも様々なメーカーが独自のシステムを持っているので、車を購入する際にはぜひ注目してほしいポイントです。

トヨタの駐車支援システム

アドバンストパーク

トヨタの画期的な駐車支援システムがアドバンストパークです。リモート機能付きの車種であれば、画像のように運転席に座っていなくてもお手持ちのスマートフォンから操作することで自動で駐車が可能になります。

リモート機能がついていなくても、ボタンを押すだけでステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジの操作を自動で制御するため、誰でも簡単に駐車が可能です。駐車できる場所は区画線のある駐車場と隣接する車両がある駐車場での並列、縦列駐車・出庫、さらに区画線のないスペースでの駐車もメモリ機能によりアシストしてくれるため、自宅の駐車場などでも利用できます。

【搭載車種】ヤリス、アクア、ヴォクシー、ノア、シエンタ、プリウス、MIRAI、クラウンクロスオーバー、bZ4X、ヤリスクロス(ヴォクシー、ノア、プリウス、クラウンクロスオーバー、bZ4Xはリモート機能付き)

ホンダの駐車支援システム

スマートパーキングアシストシステム

スマートパーキングアシストシステムは、トヨタのインテリジェントパーキングアシスト2と同様に、バック駐車のハンドルを操作してくれるシステムです。前進と後退の切り替えは車の指示に従うだけです。

ホンダのスマートパーキングアシストシステムは駐車場の枠線をカメラで認識するシステムなので、駐車場の枠線からはみ出している車がいたり、枠線が消えたりしている場合には使えないことがあるので注意が必要です。

【搭載車種】オデッセイ、ステップワゴン、フィットなど

日産の駐車支援システム

プロパイロット パーキング

プロパイロット パーキングは駐車可能なスペースの横に車を止めてボタンを押すと、車が駐車スペースを認識して、自動で駐車を開始します。このシステムの優れた点は、ハンドル以外にも前進・バックの切り替えを含むアクセル・ブレーキ全てを車が行います。

道路脇の縦列駐車やショッピングモールの並列駐車、車庫入れなどのさまざまな駐車スペースで使用できます。

【搭載車種】リーフ、サクラ、エクストレイル、アリア(アリアのプロパイロット パーキングは操作方法が一部異なります)

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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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