車の板金修理は査定に影響する? 査定額は一体どれくらい下がるのか

  • 筆者: MOTA編集部

車を売却するとき、過去に板金修理をしたことを買取業者に伝え忘れたことはありませんか。あるいは査定額が下がることを恐れて、あえて伝えなかった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際のところ板金修理をした跡は買取業者にわかってしまうものでしょうか。徹底調査しました。

目次[開く][閉じる]
  1. 板金修理って何?
  2. 板金修理跡があると査定額はほぼ確実に下がる
  3. プロの査定士は板金修理の跡を見破る
  4. 査定における板金修理跡と修復歴の違い
  5. 査定で高く売るために板金修理を行うのは無意味
  6. 板金修理の跡は素直に伝えたほうが後々トラブルにならない

板金修理って何?

衝突事故やいたずらで損傷を受けた車のボディを直すことを、板金修理といいます。小規模なものではバンパーのヘコミや傷、大規模なものではドアやボンネットの大きなヘコミ、さらには自動車のフレームそのものが歪んでしまうものまで、板金修理の対象は多岐にわたります。

板金修理の種類

一口に板金修理といっても多くの種類があります。簡単なものでは傷の再塗装、難しいものでは内装側についているパーツをすべて一旦取り外し、内側から叩いてヘコミを直すもの、さらにドアやバンパーを丸ごと交換する必要があるケースもあります。また車両のフレームに歪みが入った場合、内装をすべて取り外し、修正を加えるという大規模な修理が必要になります。

板金修理跡があると査定額はほぼ確実に下がる

板金修理をしたとはいえ、事故車は事故車

車両を売却する際、板金修理を受けた跡があると、査定額はどうなるのでしょうか。“事故車とはいえ直したので、無かったことになるのでは”と思いがちですが、残念ながら板金修理の跡があると、ほぼ確実に査定額の減額に繋がります。理由は、どんなにきれいに直したとはいえ、一度車体にダメージを受けているためです。また、修理に伴う外装パーツの交換により、他の部位と塗装の色が若干変わってしまう場合もあります。車は日光や雨の影響でボディ表面の塗装が少しずつ劣化するため、一箇所だけ交換するなどして後付すると、見る人によってはわかる色の違いが現れます。

板金修理の規模と査定時の減額幅

減額の幅は損傷の大きさや部位、修理の技術力によりまちまちですが、目安として下記のようになっています。部位別で見ると、ルーフやサイドシルといった面積の広い部分の方が、板金修理後の減額が大きくなります。

小さい板金修理(カード~A4の半分程度)の場合

15~30点×1,000円=15,000~30,000円程度の減額

大きい板金修理(A4サイズ以上)の場合

40~80点×1,000円=40,000~80,000円程度の減額

ドアやボンネット等、パーツを交換した場合

70~150点×1,000円=70,000~150,000円程度の減額


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プロの査定士は板金修理の跡を見破る

どんなに高精度の板金塗装でも、査定のプロの目にかかれば一目瞭然

プロの査定士は、どんなに綺麗に修理した跡でも確実に見分けるといわれています。まずボディの再塗装やパーツ交換を行った場合、光の当て方を変えることで、塗装色の微妙な違いを発見します。自動車の塗装は日光や雨に当たることで少しずつ劣化していくので、一箇所だけ経過年数が違うと、それだけで違和感が出ます。またヘコミを修理した際も、表面に微妙な歪みが生じるため、手で触ったり様々な方向から見たりする過程で発覚します。

外側から見えない板金修理の跡でも、査定のプロはごまかせない

外側から見えないボディ内部、また修復歴に該当するフレームの修理跡は、エンジンルームやトランクの隙間に手を入れたり、ドアを開け閉めしたりする中で、その歪みを探して判別します。どんなに高い修理技術を持っていても、一度大きな衝撃を受けたフレームを100%元通りに直すのは不可能に近く、プロの目をごまかすことはできません。また査定士も、万が一修復歴車を買い取ってしまうと数十万円単位の損失になります。そのため、特にフレームへのダメージやその修復歴の有無には慎重になるのです。

査定における板金修理跡と修復歴の違い

よくある誤解が、板金修理をすると修復歴が残るというものです。これは誤っており、衝突でダメージを受けていても、自動車の骨格であるフレーム(ここでは車体の基本骨格+窓枠、ルーフ)に損傷がなければ修復歴には該当しません。これは、外装パーツが衝突時に交換することを前提として設計されているのに対し、フレームは車体の走行性能や衝突時の安全性、耐久性を担う重要パーツで、一度修正を加えるとそれらの性能が落ちるためです。フレームに修正の加わった車両は修復歴車として区別され、その後中古車として販売される過程でずっと、表示する義務が発生します。

一方、修復歴に合致しない(フレーム自体には損傷・修理跡のない)修理の場合、その後の取引において告知義務は生じません。が、修復歴・板金修理歴があるのに意図的に隠して車両を売却した場合、後になって差額を請求されるなどのトラブルに繋がる恐れがあります。契約解消に繋がる場合もあるので、修復歴・板金修理歴はきちんと査定士の方に伝えましょう。

査定で高く売るために板金修理を行うのは無意味

板金修理の跡があると査定額が減額されてしまうと書きましたが、それでは車体が損傷したまま売るのと、直してから売るのとはどちらがお得なのでしょうか。結論からいうと、板金修理にかかる金額以上に査定額が上がることはまずありえないので、査定のために板金修理を行うと、確実に損になります。乗り続ける上で気になるなら直したほうが良いですが、高く売るために板金修理を行うのは本末転倒です。修理をしないでそのまま売ってしまったほうが、結果的にはお得です。

修理するより乗り換えたほうがお得な場合も

ボディ表面の小さな傷ならいざしらずや、へこんだ箇所の叩き出しやパーツ交換を含む板金修理を行うとなると、関連するパーツの取り外しや何やらで想像以上に工賃がかかります。相場的にはドアやバンパーの交換で10~20万円程度といわれていますが、これも国産車と輸入車、またパーツ入手のしやすさで大きく異なります。無理に直すよりも、早めに見切りをつけて乗り換えたほうがお得な場合も多いので、万が一の際に備えて覚えておきましょう。

板金修理の跡は素直に伝えたほうが後々トラブルにならない

これまで見てきたように、査定士は様々な方法を駆使することで、受けた修理の内容に関係なく、修理歴を探し当てます。買取業者も車両の適切な価値で買取ることが必要なので、この点は非常に慎重です。後のトラブル、また心象悪化による買取額の低下を防ぐためにも、修理のあとは正直に伝えるのが賢明といえます。


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