Jeep レネゲード 海外試乗レポート/九島辰也(2/3)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:FCAジャパン
イタリアンテイストを感じるがデザインは“アメリカ”
このクルマのベースはフィアット500X。フレームやパワートレーンはおおよそ一緒だ。
500Xはもとをたどれば、フィアットプントとなる。言わずもがなフィアット500のひとつ上のクラスに位置するモデルである。
それに手を加えたのが500L、そしてさらにSUV化したのが500Xとなる。
なにが言いたいかは、もはやフィアットグループとクライスラーグループはひとつの会社だということ。
単なるアライアンスではなく、今年一月に社名もFCAとなった。
もともとは“フィアット クライスラー オートモーティブ”の頭文字だが、呼び名は“エフシーエー”となるのでお間違いなく。
さて、話をレネゲードに戻すと、デザインは“アメリカで行われている!”。
しかし、個人的にはちょっぴりイタリアンテイストを感じるが、ジープはプレゼンテーションでそれを主張した。
ジープ伝統の7スロットグリル、丸型ヘッドライトはしっかり継承される。もっといえば、「レネゲード」という名前がそうだ。
そもそもはCJ時代のグレードに使われていた名称。新しいところではKJチェロキーにも使われていた。
今回、それを車名にしたのにはワケがある。イタリアの血が入ってもジープはジープであることを主張する。
主戦場は明らかにオンロード!
パワートレインは、2.4リッター4気筒ガソリンエンジンが基本形となる。
ヨーロッパでは1.4リッター直4ターボも発売されているが、日本に入る見込みは今のところ薄い。というのも6速MTとの組み合わせのみだからだ。
今後、北米での発売が始まればATとの組み合わせが追加されることもなきにしもあらず。個人的にはその辺にも期待したい。
試乗したのはクライスラー製4気筒にフィアットのマルチエア2を取り付けたもの。
それにチェロキーにも搭載されるZF製9速ATが組み合わされるモデル。
といったことからも想像が付くであろうが、走りは至ってマイルド。
いわゆるFFベースのコンパクトSUVで、軽快な走りをする。
主戦場は明らかにオンロードだ。
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