ホンダ 新型N-BOXは軽を超えた軽自動車!公道試乗レポート(1/3)
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:島村 栄二
新型N-BOXを走らせる前に、まずは細かい話から
2017年8月31日にフルモデルチェンジしたばかりの新型ホンダ N-BOX(NBOX)。すでに事前受注も含め、すでに3万台超と販売も絶好調の様子で、ホンダ史上最速で100万台を達成した初代に負けぬ勢いを見せている。
クローズドコースでのプロトタイプのレポートはすでに渡辺陽一郎さんがお届けしているが、今回は一般道と高速道路での試乗が叶ったのでチェックしてきた。
>>【試乗】ホンダ 新型N-BOX/N-BOXカスタム(プロトタイプ) 先行試乗レポート [2017/8/26]
フルモデルチェンジで何が変わったのかまずは細かい点から注目していくので、「早く乗った感想が知りたい!」という方は2ページ目から読んでいただくのもよいだろう。
新型N-BOXで注目したいのは走行性能の進化
まず注目したのは、走行性能の進化。N-BOXの特徴として、ご近所へのチョイ乗りや通勤などのアシ替わりという軽自動車に多い役割だけでなく、ファミリーのファーストカーとして1台で暮らしの様々なシーンを担うことが多いというデータがあがっている。そのため、どんな人でもどんな場所でも運転しやすいかどうか、どの席でも快適で安心して乗っていられるかどうか。それが一般道でいちばん気になっていたポイントだ。
新型N-BOXは、プラットフォームから自然吸気エンジン、ターボエンジン、CVTに至るまで新しくなっているが、それは通常ならば、たった6年足らずのスパンではまずやらないというほど異例のこと。
ボディ剛性と軽量化が、新型N-BOXに“頼もしさ”を与えた
特にボディの基本骨格では、強度の確保と軽量化が同時に叶うものの、成形が難しいため従来は内部の補強部材を中心に使われてきた1180Mpa級の超高張力鋼板を、世界で初めてセンターピラーのアウターパネルに採用。主要フレームにも多く使い、車両全体では780Mpa級以上の高張力鋼板を、初代の約15%から大幅アップの約47%として、まさにボディの根本から改善した。
重量としては素の状態でまず150kg軽量化し、そこから商品力アップのために70kgを追加。最終的に初代より約80kgの軽量化となっている。さらにフロアまわりの骨格接合に高粘度接着剤を使い、軽自動車として初めてドア開口部にスポット溶接よりも強度が増すシーム溶接を施すなど、見えないところでも高剛性化をはかってきた。 その効果はプロトタイプの試乗時にも感じられたが、一般道で乗ってみると駐車場から車道へ出る時の段差や、マンホールの凹凸、高速道路の継ぎ目などのギャップを乗り越えるたびに、ボディがガタピシとヨレる感覚もなく、ゴツンと不快な振動が長引いて伝わることもない、ガッシリとした頼もしさに感心させられた。
これは試乗した14インチアルミホイールを履く自然吸気エンジンの「カスタムG・EX Honda SENSING」、14インチスチールホイールを履くターボエンジンの「G・Lターボ Honda SENSING」、そして15インチアルミホイールを履く「カスタムG・EXターボ Honda SENSING」の全てで感じられた。
後席での試乗でも同じように、快適性と安心感のベースとなる部分からアップしていると実感できたが、とくに上質感の高さに驚いたのはカスタムの15インチモデル。これはもう、コンパクトクラスにも負けないほどだ。
また、運転しやすさの面では、フロントの視界がさらに広がっている点に注目。旧型N-BOXから継承する美点である上方向の見やすさに加え、左右にもさらにワイドになり、例えば一時停止で安全確認する時や、狭い道で左右にある障害物を確認する時、右左折の際に横断歩道を渡ってくる歩行者をいち早く認識できるなど、死角がかなり減っていると気づいた場面がたくさんあった。
これは新骨格のインパネ採用で高さが抑えられ、Aピラーも初代の82mmに対して54.7mmにまで細くなっているおかげ。サイドミラーは、プロトタイプの時に初代と比べると見え方が少し変わり、とくに上方外側が見えにくくなったように感じたが、それは最初だけで今回の試乗では不便を感じることはなかった。
ただ、左のクォーターウインドウに設置されているサブミラーは、昼間の明るい時間帯でもどこを映しているのか不鮮明で、いっそのことカメラ対応にするなどもう少し改良して欲しかったところ。 とはいえ、後方視界も含め全体の視界としては素晴らしい。新設計フレームでミドルクラスセダン同等サイズとなったシートも、位置調整幅が広がって大柄な男性でもゆったり座れるようになっており、運転ポジションの取りやすさも確実に向上している。
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