ホンダ フリードの新型と旧型を比較してみた(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
燃費性能&エコカー減税
JC08モード燃費は、2WDのノーマルエンジンでは、先代型が16km/L(Gジャストセレクション)で新型は19km/Lになる。
2WDのハイブリッドは、先代型が21.6km/Lで新型は27.2km/Lだ。エンジンやハイブリッドシステムを変更したので、数値も向上した。
燃費数値から換算したガソリン代を新旧で比べると、新型のノーマルエンジン車は旧型に比べて約16%、ハイブリッドは約21%の節約が可能だ。
エコカー減税は、ノーマルエンジン車の場合、先代型は対象外だったが、新型では自動車取得税を60%、同重量税を50%節約できる。
ハイブリッドは先代型では80%・75%の減税だったが、新型は免税だ。
進化度数:5点/10点(順当に進化した)
グレード構成&価格比較
先代型にはリアゲートスポイラーなどを備えたGエアロが設定され、ハイブリッドにも同様のエアロパーツが装着されていた。新型にはエアロ仕様がない。
それでもディーラーオプションのモデューロを使ったドレスアップは可能だが、今後は特別仕様車を含めてエアロ仕様を追加する可能性がある。
新型のグレード構成は、ノーマルエンジンが最廉価のB、G、Gホンダセンシングの3種類。ハイブリッドはB、G、Gホンダセンシング、EXの4種類となる(カタログではハイブリッドGが省かれて3種類)。
最も買い得なのは、ノーマルエンジン、ハイブリッドともにGホンダセンシングだ。安全装備のホンダセンシングに加えて、両側スライドドアの電動機能なども装着した。
Gホンダセンシングの価格は、2WDで6人乗りの場合、ノーマルエンジンが210万円、ハイブリッドはLEDヘッドライトやナビ装着用スペシャルパッケージも標準装着して249万6000円となる。
先代型のノーマルエンジンを積んだGジャストセレクションは198万円だったが、5万4000円相当となる右側スライドドアの電動機能とオプション価格が10万8000円の緊急自動ブレーキは付かない。これを補正すると単純に装備だけでも4万円は実質的に値下げされた。
先代ハイブリッドジャストセレクションは236万円であった。新型ではエアロパーツは非装着だが、ハイブリッドシステムの変更に伴う動力性能と燃費の向上、安全装備の充実を考えれば買い得感を強めた。
進化度数:3点/10点(比べてようやく気付くレベル)
旧型と比べて分かった新型の総合評価
旧型の登場から8年を経過したこともあり、新型はさまざまな機能を高めた。エンジンとハイブリッドシステムはフィットが使うタイプを搭載して、動力性能と燃費の両方を向上させている。走行安定性、操舵感、乗り心地のバランスも良くなった。走り関連の進化度は大きい。
居住性も順当に進化したが、フリードは少し背が低い。床の高さはステップワゴンと同程度なのに、全高は130mm低く、室内高の数値は150mmも下まわる。
こうなると各シートともに床と座面の間隔が不足して、特に3列目は先代型に比べて足元空間は広がったものの、相変わらず腰が落ち込んで膝が持ち上がり、大腿部のサポート性も良くない。
このあたりはデザインを優先させたことによる先代型と同様の欠点だが、そのほかの機能は全般的に高い。とりわけ緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、コンパクトな車種では最先端に位置付けられ、価格が割安なことも注目される。先代型の登場から8年を経たフルモデルチェンジでは顧客を待たせすぎたが、時間の経過に見合う進化は果たせている。
進化度数:6点/10点(順当に進化した)
ホンダ フリード進化度数総合結果
ボディスタイル/サイズ/視界/取りまわし性:1点
内装のデザイン/質感/操作性/視認性 :5点
前後席の居住性 :7点
荷室の広さと使い勝手 :1点
動力性能 :7点
走行安定性 :5点
乗り心地とノイズ :4点
安全装備 :10点
燃費性能&エコカー減税 :5点
グレード構成&価格比較 :3点
旧型と比べて分かった新型の総合評価 :6点
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。