すでに受注1万3千台!シエンタに挑む、ホンダ新型「フリード」の進化を試乗で徹底チェック!(4/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
ハイブリッド燃費はライバルシエンタと一緒
次は走行性能をチェックしよう。
直列4気筒1.5リッターエンジンの動力性能は、直噴式の採用もあって実用回転域の駆動力、高回転域の吹き上がりともに満足できる。直線的にエンジン回転が上昇する扱いやすい性格だ。
ただし、車両重量が1300kgを超えるので、1.5リッターエンジンでは十分なパワーとはいえず、登坂路では力不足を感じる。それでも重いボディに1.5リッターエンジンを組み合わせたコンパクトミニバンとしては、満足できる性能を得た。エンジンノイズもさほど気にならない。
ハイブリッドは、フルにアクセルを踏み込んだ時の動力性能はノーマルエンジンと大差ないが、低回転域で巡航中に緩く加速する時などは、反応の素早いモーター駆動の支援が効果を発揮して滑らかに加速できる。
エンジンとモーター駆動を加えたシステム最高出力は137馬力。ノーマルエンジンが131馬力だから数値上は大差ないが、前述の実用域でハイブリッドがもたらすメリットは注目される。エンジン音が静かなこともハイブリッドの特徴だ。
ハイブリッドのJC08モード燃費は2WDが27.2km/L。ノーマルエンジンの19km/Lに比べると143%に相当する。燃費向上率は平均水準だが悪くはない。
走行安定性はノーマルエンジンが勝る
走行安定性はおおむね満足できる。背の高いミニバンだから機敏に曲がる性格ではないが、先代型に比べるとハンドルを切った時の反応の鈍さが抑えられ、車両を内側へ向けやすい。
車線変更時のボディの揺り返しは、高重心のミニバンとあって小さくないが、挙動の変化は穏やかに進む。車両を曲げることより後輪の安定性に重点を置くから、ドライバーは安心できるし、乗員が左右に振られる不快な挙動も小さい。ミニバンとしてはバランスが良い。
注意したいのは、ノーマルエンジンとハイブリッド、フリードとフリードプラスでは、走行安定性に差があることだ。ハイブリッドの車両重量はノーマルエンジンに比べて60kgほど重いから、わずかな違いではあるが、走行安定性はノーマルエンジンが勝る。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。