ホンダ フィットシャトル グレード比較(3/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:茂呂幸正
フィットシャトル「ハイブリッド」/ハイブリッドの基本モデル
基本グレードとなるのが、フィットシャトル「ハイブリッド」。
これは、フィットシャトルのガソリン車(標準)でいう「15X」と同様のグレードだ。
ハイブリッド車には
エコアシスト機能、マルチインフォメーションディスプレイ、クルーズコントロール
などが装備され、逆にガソリン車には
大型ラゲッジルームアンダーボックス
が用意されるなどの違いがある。
オートエアコンを始め、15Xにあるような各種の快適装備は基本的に標準装備されている。
価格は185万円で、標準ガソリン車の15Xの165万円と比べるとちょうど20万円高い。フィットではガソリン車とハイブリッド車の価格が10万円ほどだったから、価格差が大きく拡大したことになる。
また、フィットハイブリッド(159万円)と比べると26万円高いが、これはボディ代が15万円程で、ほかに装備や仕様の違いを加えての設定。内装の質感向上など、ひとクラス上の仕様を備えていることが、価格差へと繋がっている。
仕様から、ダウンサイジング志向のユーザーを狙っているのだろう。
フィットシャトル「ハイブリッドスマートセレクション」/ディスチャージとスマートキー
ハイブリッドスマートセレクションは、基本グレードであるハイブリッドに対し、
ディスチャージヘッドライト、スマートキー、本革巻きステアリングホイール、ハーフシェイドフロントウィンドウ
などを追加したグレードだ。
「ハイブリッドスマートセレクション」の価格は、「ハイブリッド」より8万5,000円高い193万5,000円が設定されている。
また、「ハイブリッド」では選べない
フィットシャトル「ハイブリッド ナビプレミアムセレクション」/リンクアップフリーのHDDインターナビが標準
フィットシャトルの最上級グレードに位置するのが「ハイブリッド ナビプレミアムセレクション」で、これには
ホンダ HDDインターナビ
を始め、充実した装備が用意される。
ホンダ HDDインターナビは、通信料が無料のリンクアップフリーが設定されていて、常時リアルタイムの渋滞情報などを入手することができる。
ホンダ HDDインターナビでは、スマートフォンユーザーであれば使い勝手がさらに高まるため、最新のスマートフォンを持っているなら、ぜひ「ハイブリッド ナビプレミアムセレクション」を選ぶか、あるいはオプションでHDDインターナビを装着したい。
ナビプレミアムセレクションにはほかに、
セキュリティアラーム、アッパーグローブボックス、トノカバー、コンフォートビューパッケージ、15インチアルミホイール
などが標準で装備され、いわば“全部入り”といって良いグレードである。
選択できるオプションについては殆ど無く、
前席用iサイドエアバッグ+カーテンエアバッグ、スカイルーフ
くらいしかない。ちなみに、どちらかを装着すれば240万円を超える。
価格は、28万円弱のホンダ HDDインターナビを標準装備するだけあって、価格はスマートセレクションに対して39万5,000円高い233万円が設定されている。
価格差としては納得できるものの、車両価格ベースで233万円となると、コンパクトカーの価格というイメージではなくなってしまう。
魅力的ではあるが、それにふさわしい価格が設定されたグレードだ。
フィットシャトル「ハイブリッド C」/ライトバン感覚のベースグレード
「ハイブリッドC」は15Cに対応するライトバン感覚のベースグレード。
一般ユーザーが選んではダメということはないのだが、装備が貧弱な上にオプション装備の選択の自由度も低いので、これもビジネスユース中心で考えた方が良い。
価格は181万円で、フィットハイブリッドのベースグレードが159万円であることを考えると22万円高くなっている。これは、ボディの違いだけでなく仕様の違いも加わっているためだ。
なお、ユーザーが最も気になるであろうフィットシャトルのハイブリッド車の燃費は、10・15モードで「30km/L」を達成している。
これは「フィットハイブリッド」と同じ数値で、ハイブリッド車においてもワゴンボディで重くなった分をエンジンの改良などで克服して、同じ燃費を達成している。
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