ホンダ フィットシャトル グレード比較(2/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:茂呂幸正
フィットシャトル「15X」/使い勝手の良いコンパクトワゴン
フィットシャトルのガソリン車(標準)は「15C」と「15X」があるが、安価な「15C」グレードはいわばビジネス向けのクルマであり(後述)、まずは一般ユーザーを対象とした「15X」グレードについて解説したい。
1.5リッターエンジンを搭載した15Xは、「15X」「15X Sパッケージ」「15X Lパッケージ」と3種類の設定がある。
「15X」の装備は、
横滑り防止装置のVSA(FF)、低燃費運転をアシストするECONスイッチ、フルオートエアコン、電動格納式リモコンドアミラー、電波式キーレスエントリー、電動パワーステアリング、パワードアロック
などの快適装備が標準で付く。
フィットシャトル 15X(FF)の価格は165万円。ほぼ同等の装備を持つフィットの15Xに比べ、16万2,000円高い設定だ。
一般にワゴンのボディ代は15万円位だから、ボディの差とインテリア素材などの仕様の差を合わせて16万2,000円高というのは納得できる価格だろう。他のグレードも、フィットの価格差はほぼ同様の設定になっている。
なお、ハイブリッドではないフィットシャトルの燃費は、FFの基準車で「20km/L」、4WDの基準車で「16.4km/L」だ。
これはフィット 15Xと同じ燃費であるが、ワゴンボディで重くなった分をエンジンの改良などで克服し、同じ燃費を達成している。
フィットシャトル「15X Sパッケージ」/便利なスマート付きのグレード
「15X Sパッケージ」では、15Xに対して
ディスチャージヘッドライト、スマートキー、LEDドアミラーウィンカー、ハーフシェイドフロントウィンドウ
フィットシャトル「15X Lパッケージ」/快適装備は充実するが価格はやや高め
「15X Lパッケージ」は、前述の「15X Sパッケージ」の装備に加えて、
セキュリティアラーム、クルーズコントロール、本革巻きステアリングホイール、アッパーグローブボックス、トノカバー、フォグライト、16インチアルミホイール(4WD車は15インチ)、コンフォートビューパッケージ(FF)
フィットシャトル「15C」/ライトバン感覚で使うビジネスモデル
フィットシャトルのベースグレードとなるのが、標準系の「15C」グレードだ。
フィットシャトル 15Cは、マニュアルエアコン&オーディオレスなど、実用本位の装備だけに絞って161万円という低価格を実現したモデルだ。
15Cは、一般ユーザー向けではなく企業や商店などがライトバン感覚で使うクルマ、と考えれば良い。
ホンダはエアウェイブをベースにした「パートナー」というライトバンをラインナップしていたが、パートナーは2010年8月で絶版となった。それを埋めるためのモデルである。
4WDを選ぶ際の注意
フィットシャトルのガソリン車には「FF(CVT)」と「4WD(5AT)」の設定がある。各グレードとも17万5,600円、4WD(5AT)の方が高い。
この価格差は、CVTと5ATというトランスミッションによる違いだが、実はFFと4WDはミッションの違い以外にも異なる点がいくつもある。
まずVSA(横滑り防止装置)は、FFではハイブリッドも含め全車に標準装備だが、4WDには設定されない。これを考えると、実質的な価格はさらに6万円ほど開く計算だ。
VSAは雪道でこそ使う機会が多い装備なので、早期に4WDにも設定されることを期待したい。
また、フルフラットアンダーカバーもFFには標準だが、4WDには設定がない。さらに、スカイルーフを選択できるのもFFだけで4WDでは選べないのだ。
逆に、コンフォートビューパッケージは4WDには標準で装備されているが、FFはオプション(Lパッケージのみ標準)である。
ほかに、Lパッケージ標準のアルミホイールは、FFは16インチだが4WDは15インチだ。
4WDを選ぶ際には、価格差以外にも上記に注意したい。
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