ホンダ フィットハイブリッド 試乗レポート/松下宏(3/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
ハイブリッドに注目されがちだが、フィット・フィットRSもオススメ
今回のマイナーチェンジでは、ベースとなる13Gにも色々な改良が加えられた。
外観デザインが変更され、空力特性が高められたほか、エンジンやCVTなどに細かな改良を加え、さらにECONモードを設定することなどによって燃費を24.0km/Lから24.5km/Lへとわずかながら向上させている。
元々ガソリン車でトップの燃費を誇っていたクルマだけに、燃費性能はすでに十分に徹底追及されていたのだが、今回はそれに加えて細かな改良を積み重ねることで、燃費の数値を向上させている。
ECONモードは実用燃費の向上につながるものだ。
ほかにもパワーステアリングなどシャシー系にも改良が加えられていて、直進安定性を向上させるなど、普通のマイナーチェンジとは違ったレベルの進化を遂げている。
価格は123万円と、3万円ほど高くなっているものの、これは納得の価格である。
標準系では15Xも注目されるモデル。
2007年に登場した現行フィットが2009年にマイナーチェンジを受けたとき、追加されたのが1.5Lエンジンを搭載するXだったが、今回はさらに上質さの追求を徹底させた15Xを設定した。
排気量の余裕を持つ1.5LエンジンとCVTを組み合わせ、内装の質感や装備の充実度を高めたモデルが15Xだ。ハイブリッドと同様の騒音対策などを実施することで、1.3L車に比べると格段に静かな走りを実現したのが印象的。
装着されるタイヤの違いから、ロードノイズが抑えられ、ハイブリッドよりも15Xのほうが静かな印象だった。15Xの価格は149万8000円で、装備の出入りがあるため13Lとほとんど変わらないような水準に設定されている。
たくさん売れるグレードではないが、穴狙いのユーザーにお勧めできる。
今回のMCでは際立って「走り」を訴求しているRS
現行モデルの発売当初から1.5Lエンジンを搭載するRSは設定されていたが、当初はXの設定がなかったこともあって、RSは走りだけでなく装備の良さも訴求していた部分があり、ちょっと中途半端な印象があった。
それが、今回のマイナーチェンジではっきりと走りを訴求するモデルになった。
エアロパーツを装着した専用の外観デザインが用意されたほか、ボディカラーにもかつてシビックRSに採用されたオレンジ色が設定されるなど、オールドファンに懐かしさを感じさせる仕様とされた。走りに関しては、アクセルワークに対するエンジンのレスポンスを向上させたり、専用のマフラーが心地良い排気音を聞かせるほか、前後ダンパー、前後スタビライザー、フロントパフォーマンスロッド、専用タイヤ&アルミホイールなどさまざまなチューニングが加えられている。
フィットはコンパクトカーの中では比較的しっかりした足回りを持つクルマだが、中でもRSは標準車とは別次元の走りを実現している。
アクセルレスポンスとフットワークの良さは、正にかつてのRSを彷彿とさせるもの。
専用マフラーからの排気音などもスポーティな雰囲気作りに貢献している。RSの価格は169万8000円の設定で、快適装備は一部省略されている部分があるが、いろいろな専用装備&専用チューンが施されたRSは、値打ちモノのグレードといえる。
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