CR-Z vs インサイト 比較試乗レポート(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:ZIPNIX
まずはインテリアで気になる「後席の居住性」から
コックピットの話の前に、まず2台の大きな違いである後席の居住性について述べたい。
インサイトは「広い」という感じではないものの、身長172cmの筆者が座れなくはない。(アームレストもある)
一方のCR-Zは、ご覧のとおり。完全に非常用というか子供用だ。それでも驚いたことに、CR-ZもISOFIX仕様のチャイルドシートになっているのだ。
これは、ちゃんとここに子供に乗ってもらおうという作り手の思いが込められているのだろう。
家族を乗せる機会が多いのであれば圧倒的にインサイトが無難だろうけど、CR-Zだって小学校低学年以下の子ども×2人くらいなら乗せられなくはない。
といっても、週一程度のペースならまだしも、毎日のようにここに乗せられるのは、いくら子どもでもたまらないかもしれない。ちなみにCR-Zは、アメリカでは2シーターだそうだ。
フロント&メーターの違いは?
そしてフロントシートは、当たり前だけどドアの大きさがぜんぜん違う。
CR-Zは狭い場所で乗り降りする機会の多い人は、その都度気を使うことを覚悟すべし。
シートはインサイトもけっこう低いけど、CR-Zのほうが着座位置はだいぶ低い。この雰囲気が好きな人にとっては喜んでもらえるはずだ。
メーターやスイッチの雰囲気は、似て非なる感じ。
インサイトはステアリングを上手く合わせないとスピードメーターが見えなくなってしまうのは難点。
色の変化でエコ度を表現するというのはどちらもナイスアイデアだけど、どちらももう少し整理されているほうがいいかな。
メーカーオプションのカーナビは両方同じで、機能としては申し分ないが階層の設定がイマイチ。
全体の質感は、樹脂パネルの質感や、CVTのセレクターのたてつけのシッカリ感など、全体的に微妙にCR—Zのほうが高級につくられているようだ。
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