人気のCR-Zをジャーナリスト5名が斬る！／清水草一編(1/2)
- 筆者： 清水 草一
- カメラマン：オートックワン編集部
ホンダ CR-Zは30～40代にウケるのか！？
CR-Zは、果たしておじさん受けするのかあっ！？
私は「かなりウケる」と見ている。
まずカッコ。どっからどう見てもかつてのサイバースポーツ・CR-X（2代目）を彷彿とさせる。
デザイナー氏は「まったく意識してません」と言っていたが、誰がどう見ても顔以外は2代目CR-Xだ。CR-Xというクルマ、おじさん世代には忘れられない存在なのだ。
思い起こせば今から23年前。
バブルへとガンガン向かいつつあった87年に、2代目CR-Xは発表された。当時若者だった現在のおじさんは、あのリヤのエクストラウィンドウに心を奪われたものだ。
89年には160馬力を誇るVTECエンジンも搭載され、ボーイズレーサーの名をほしいままにする。それは、GT-RやNSXなどを向こうに回しても決してヒケを取らない、コンパクトスポーツの雄だった。
サイバースポーツ CR-Xは、間違いなく時代のヒーローだったのだ！
現在、世界中で懐古デザインがブームだ。スポーツカーデザインはちょうど一巡し、数十年前のモデルのモチーフを使うことは、大きなトレンドになっている。
それは若年層にとっても新鮮だが、おじさんにはもっと切実に心にササる。中でも、当時「欲しかったけれど買えなかったおじさん」への効きは強力なのだ！
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか！？』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る
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