ホンダの本気が見えた!新型シビックタイプRは初代インテグラタイプRを超えた!史上最高のハンドリング(1/2)

久々に登場した本格的なスポーツモデル!

いやいや驚きました!

ホンダ 新型シビックタイプR、栃木の短いテストコースで味見した時もポテンシャルの高さに感心し「スゴイかもしれない」だったけれど、鷹栖のテストコースで本腰入れてハンドル握ったら「素晴らしい!」へグレードアップした。久々に登場した本格的なスポーツモデルである。以下、ジックリ紹介したい。

関連記事:ホンダ 新型シビックタイプR プロトタイプ速攻試乗レポート|先代とは全く別物、これぞ“楽しいクルマ”だ!

アクセルレスポンスが大幅に向上し、トルク特性もよくなった

まず高速周回路に入り、基本特性のチェックを行う。先代タイプRと全く違うのがエンジン特性。スペックだけ見たら10馬力アップの320馬力である。

しかし!3速2000回転からアクセル全開チェックすると、ターボエンジンの弱点として知られるアクセルレスポンスが大幅に向上。その上、トルク特性もよくなった。

デキの悪い高性能ターボだと、ターボが効いた瞬間にドッカンとトルクが出る。先代タイプRなんか典型で、コーナリングの立ち上がりなどハンドルをしっかり握ってなければドチラに行くか判らないほど。新型はレスポンスがよくなると同時に、立ち上がりも滑らか。

トルクバンドだって広い。カタログでは2500~4500回転の間で400Nmを発生(ターボ無しだと4000ccくらいのトルク)。そのまま6500回転までパワーダウンすることなく回り続ける!4000~7000回転をキープしていればフルにエンジンのポテンシャルを引き出せるという寸法。

国沢光宏も唸った、新型シビックタイプRをフォトギャラリーでチェック[画像104枚]

さっすが本物ザックス!滑らか&よ~く動く

続いてヨーロッパのワインディングロードを模したコースへ。

2速コーナー中心で荒れた路面のAコースと、3速コーナーが多く、その気になれば120km/h以上出るような(制限速度厳守)Bコースを両方試す。

Aコースはコーナリング中にフルボトムするようなアンジュレーション付き。

ラリーの如く走ってみたら、サスペンション滑らか&よ~く動くこと!キッチリ減衰を出しているダンパーながら、さっすが本物ザックス。しかもザックスの1軍(舐められると2軍とか3軍しか出てこない)の作品だと思う。暴れてもフルボトムしてもバランス崩れない。良いダンパーのお手本です!

また、ニュルブルクリンクのタイムを狙ったクルマだと思えないほど、アンダーステアも少ない。いわゆる「ニュルブルクリンク仕様」は高速域のスタビリティを重視するため、低速コーナーで曲がりにくくなると言う「副作用」出てしまう。同時に乗ってて面白くないクルマになりがち。

新型タイプRは「アジャイルハンドリング」という横滑り防止装置の機能を使ってアンダーステアをコントロールしているのだけれど、どんなコーナーでも自然なセッティングになっている。ハンドル切ると面白いように曲がって行く。結果、ラリー競技にも使えそうな“奥行き”が出てきた。

ホンダ/シビックタイプR
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ホンダ/シビック
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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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