ホンダ アクティトラック 雪上試乗レポート(1/2)

  • 筆者: 河村 康彦
  • カメラマン:本田技研工業株式会社
ホンダ アクティトラック 雪上試乗レポート
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実用本位な設計へと回帰したアクティトラック

ホンダ アクティトラック

燃料電池車のFCXクラリティと同様に、今回の雪上試乗会へのある意味“サプライズ参加”となったのが軽商用車の「アクティ トラック」。

ちなみに、アクティは昨年12月に「10年ぶりのフルモデルチェンジ」を終えたばかり。一見そうは見えないが(!?)、実は今回の参加車両の中でもバリバリの最新ニューモデルがこの1台だ。

今度のアクティは、ハッキリ言えば「従来型の反省に基づいた新型」と言える。実は新旧最大の相違点は前輪の位置。1999年にデビューした従来型は「乗降性、居住性、走行性の大幅向上」を売り文句に、その先代に対して520mmも延長した「クラストップのホイールベース」を採用。

ところが、今度はそれを再びそっくり520mm短縮!2,420mmというその値は再び1,900mmへと時代を逆戻りし、前輪もボディの前端ギリギリという特徴的なポジションからシートの真下という“前時代的”な位置に再度改められている。

新型アクティがかくも数奇なモデルチェンジを行ったのは、このモデルが第一に居住性や走行性を求められるのではなく、あくまでも“道具”としての価値観を優先される商用モデルゆえだ。

従来型は、まず何よりもホイールベースを延長した結果による4.5mという最小回転半径の大きさが敬遠され、そして同様の事情がもたらす「ボディ下面の路面への接触しやすさ」も批判にさらされて、ユーザーをライバル車に奪われたという。

そこで、そんな反省に基づいて開発された新型は3.6mという軽トラック随一の最小回転半径を実現。185mmと高い最低地上高も「あぜ道や、田畑間の段差を踏破出来る事を狙った」という実用本位の設計となった。

ところで、興味深い事にそんなアクティ トラックこそ、実は今回の雪上試乗会での圧倒的な人気ナンバー1モデルだったことだ。

1台しかない試乗車は常に数組の予約者による空き待ちの状態。

当のオートックワン取材チームも「これは一番面白い!」と試乗から戻ってはまた予約を入れるという“おかわり”状態だった。そして、一体何がそんなに面白いんだろう!?と、そんな編集諸氏の行動を不可思議に思っていた自分も・・・イザ一度乗ってみれば見事にハマってしまった!

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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